『この世界の片隅に』旋風が止まらない!感動の声と支援が殺到
12日に公開され、全国でわずか63館の上映ながら、公開2週間で動員数10万人を突破した映画『この世界の片隅に』。
主人公すずのキャラクターとぴったりシンクロするのん(能年玲奈)の声、緻密な時代考証と映像、日常を描きながら引き込まれるストーリー、コトリンゴの歌など、さまざまな視点から絶賛の声が上がっている。
■「爆煙の色」に着目する人も
観た人でも気づかなかったかもしれないが、空襲に応戦する高射砲の爆煙に色がついていた描写は、ていねいな時代考証の結果だという指摘も。
高角砲の色付きの爆煙、これを出した映像作品って殆ど前例が無いんじゃなかろうか。弾薬を調べている立場からいえば、絵を描くの関係させる例の表現は屈指の名シーンだと思う。#この世界の片隅に pic.twitter.com/MYo8TzkK3a
— たまや C91二日目東c09a (@tamaya8901) 2016年11月20日
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■上映館のツイートが監督に届いた
イオンシネマ近江八幡では、観客が書き込んだコメントカードを掲示し、一部の画像をツイートしているが、呉出身の人からのコメントも。
#この世界の片隅に
お客さまから頂いた感想です。この方は、どんな気持ちでこのメッセージを書いてくださったんだろう…。涙が出そうでした。この映画を作った方々に、このお客さまのメッセージを届けたいです。 pic.twitter.com/PWJAyfzI6q— イオンシネマ近江八幡 (@ac_oumi) 2016年11月21日
「映画を作った方々に、このお客さまのメッセージを届けたい」というスタッフのツイートに対して、片渕須直監督がツイッターでコメントし、話題となった。
ありがとうございます。受け取りました。たしかに受け取りました。 https://t.co/iUIhhWnXB8
— 片渕須直 この世界の片隅に 上映中 (@katabuchi_sunao) 2016年11月21日
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■クラウドファンディングも目標達成
この映画は、制作費の一部をクラウドファンディングで募集したことでも話題となった(エンドロールに支援者の名前が表示されている)。
さらに、15ヶ国で配給が決定している海外上映を盛り上げるための片渕の渡航費について、新たに支援を募ったところ、わずか数日で目標金額の1.5倍を達成。
片渕監督は、新規の支援は控えてほしいむねのお願いコメントを投稿している。
「この世界の片隅に」現在進行中のクラウドファンディングはすでに目標額を達成しており、これ以上額を積み増しても使途が設定出来ていません。新規のご支援はいったんお控え願えないでしょうか。《拡散希望》
— 片渕須直 この世界の片隅に 上映中 (@katabuchi_sunao) 2016年11月23日
こうした状況に対して、「クラウドファンディングのかわりに劇場に行こう!」とツイートするユーザーも。
ごくごく限られた映画館から、草の根的に拡がる賞賛と支援の声。さらに拡大していくことを期待したい。
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(文/しらべぇ編集部・タカハシマコト)