伊賀市職員が3日間で7人遅刻!その処分に物議
三重県伊賀市が市職員に対し出勤時間調査を実施。結果、3日間で7人の遅刻者が出たことが判明した。
「たるんでいる」とも思える結果に、驚きの声が広がっている。
■市民からの指摘で調査
この調査は市民から「始業時間の8時30分に出勤している社員がいる」との指摘を受けた市が、9庁舎に勤務する職員690人を対象に実施したもの。
その結果8時30分に4人、31分に3人出勤。このうち1人は課長級だったという。
1分程度なら許容範囲のようにも思えるが、伊賀市は「始業時間は着席し業務を開始する状態でなければならない」として、当該職員を厳重注意処分に。
市長はこの件について「けしからん話。しっかり勤務していただきたい」と話し、不快感を表明した。
関連記事:EXIT兼近、相方・りんたろー。が遅刻した姿をあえて公開する理由
■公務員の8割が「遅刻する人は信用できない」と回答
遅刻は社会人としては致命的な行為であり、信用を一瞬にして落としてしまうもの。
とくに公務員はその傾向が強く、8割が「遅刻をする人は信用できない」と回答。
今回の事案で遅刻者は注意で済んだ模様だが、厳しい企業やパート・アルバイトの世界では1分でも遅れてしまえば懲罰や賃金の差し引きなどが行われることがある。
そのようなことから、「処分が軽すぎる」「たるんでいる」との批判が存在。一方で「8時30分はギリギリセーフ」「1分くらい大目にみてもいいのではないか」など、擁護の声もあり賛否両論となっているようだ。
関連記事:太田光、遅刻が原因で死にかけた体験を明かす 手にハサミが当たって…
■会社員に意見を聞いてみた
会社員に遅刻や伊賀市の件について意見を聞いてみた。
「うちは緩い会社なので、5分位はタイムレコーダーの誤差範囲として大目にみてくれていますし、ペナルティもありません。
いい顔しない人もいますが、夜遅くまで仕事をさせられる業界ですから、朝はもっと余裕を持たせてほしい。公務員となると時間をきっちり守るべきかなとも思いますが、少し寛容になってもいいのでは」(30代・システムエンジニア)
「1分でも遅刻すればペナルティになります。始業10分前には着席して、仕事の準備をしなければならないというルールがあるので、5分前でも『遅い』といわれてしまいます。
公務員は税金で飯を食っているわけですし、1分でも営業時間を超えたら窓口業務を断られることもあると聞く。そう考えたら、時間はきちんと守るべきなのではないかと思います」(20代・事務職)
伊賀市の処分を厳しいとみるか軽いと考えるかは考え方次第だが、決められた時間はきっちり守ったほうが余計なトラブルが発生しないことだけは確かである。
・合わせて読みたい→将棋・久保利明九段が対局場に現れず不戦敗! その理由に驚き
(取材・文/しらべぇ編集部・佐藤 俊治)
【調査概要】
方法:インターネットリサーチ「Qzoo」
調査期間:2016年5月20日~2016年5月23日
対象:全国20代~60代の男女1378名(有効回答数)