「ファミレス24時間営業廃止」賛成・反対それぞれの意見は
ファミリーレストランのロイヤルホストが、2017年1月までに24時間営業を全面廃止すると発表した。
デニーズやジョナサンなど他のファミリーレストランが24時間営業を継続するなかで、早朝や深夜の時間帯を短縮し、来客の多い昼間の営業にスタッフを集中させるという方針だ。
2014年からの売上傾向から見ても右肩上がりとは言い難いにもかかわらず、「24時間営業廃止」「競合他社と比較しても金額が少々高め」「全面禁煙」と、見方によってはマイノリティを相手にしない戦略と受け取られかねない面もある。
こうしたなか「ファミリーレストラン24時間営業廃止」の決断に対し、一般の利用者はどう思っているのだろうか? しらべぇ取材班では、「賛成派と反対派」両方の意見を聞くことができた。
■24時間営業しても、あまり人が入っていないのでは?
「ファミレスに24時間営業の必要性は感じないので、22時頃には閉まって欲しいです。近所に終日空いているファミレスがありますが、そんなに人が入っているようにも思えないですし、深夜の駐車場には柄のよくない車が並んでいる…ということもあります。
これからどんどん労働者が減っていき、夜中の人員体制が足りないという理由で、何かトラブルが発生するかもしれないですし。別の飲食チェーンでは、そういう事件ありましたよね。24時間営業は否定派です」(30代・女性)
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■ヘビーユーザーは困るという意見も
「私は24時間営業賛成派です。残業続きでご飯を食べ損ねたときに、コンビニばかりでは栄養が偏りがちなので、食べに行くこともあります。また、どうしても明日までに終わらせないといけない仕事があるときに、自宅だと眠ってしまうので、ファミリーレストランのドリンクで目を冷ましながら…という時も。
お客さんも少ないですし、集中できます。これから24時間営業のファミレスが減っていくかもしれませんが、こういった使い方をしている者にとっては残念です」(30代・男性)
両者に話を聞いてみた限り、実際に深夜利用しているかによって、賛成派と反対派に分かれるようだ。
安全面や労働面といった点で、賛成派の意見もうなずける一方、深夜や早朝にも活用している人にとって、24時間営業の継続を望む声が大きく上がることも考えられる。
生活時間帯が一般とは違う人たちにとって、コンビニなどと並んで便利な存在のファミリーレストラン。業界全体がどう推移して行くのか、今後の動向が注目されそうだ。
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(取材・文/しらべぇ編集部・松岡佑季)