「餃子はファーストフード」の意識を覆す『餃子の王さま』がスゴすぎる
餃子を食べたいという欲を満たすことはさして難しいことではない。
日高屋や餃子の王将といったチェーン展開しているお店数も増加しており、また統計データ上でも中華料理店やラーメン店は増えつつある。
コンビニエンスストアほどではなくとも、会社や自宅近隣を見渡すと「餃子欲」を満たせるだろう。上記のような傾向もあり、餃子は「安くてウマくていつでも食べられる」というファーストフードのような意識が定着しつつある。
ただ、実際には歴史は江戸時代からとも言われ、海外から入ってきた食べ物ではあるものの、日本食の根幹を知ることができる一つである。
画像をもっと見る
■創業60年以上の「餃子の王さま」とは
1978年創業の日高屋、1967年創業の餃子の王将よりも歴史がある創業60年以上の「餃子の王さま」。浅草寺から徒歩数分の場所にあり、昔ながらの中華料理屋だ。
子供の頃に見ることも多かったラーメンの模型や瓶ビールのレイアウト。店舗に入る前に、「何を食べようか? 」と悩んでいた昭和の日々を思い出すだろう。
関連記事:安い価格で中華料理を楽しめる 「餃子の王将が好き」10代男性は7割近くも
■餃子のプリンス!野菜の甘みがとろけてくる
メニューは40種類程と思いきや、2割ほどが注文できないという状況だ。餃子は、肉餃子やスープ餃子が現在オーダーはできず「王さまの餃子」のみ。
60年以上続く伝統の焼き餃子は、こんがりきつね色に焼かれた上品な色味。まさに餃子のプリンスである。なかは肉類は入っておらず、ニラやキャベツを細かく刻んで餡にしている。
繊細な野菜を噛み締めると、その丁寧な手作業ぶりを感じることができるだろう。餃子は本来、ファーストフードではなく、時間を掛けてじっくり味わっていくものなのだ。
60年以上続く、餃子のプリンスのスゴさをぜひ体感してほしい。
【餃子の王さま】
所在地:東京都台東区浅草1-30-8
営業時間:11:15~14:30、16:00~20:30
休日:火曜日
・合わせて読みたい→コスパ最強!関東一のからあげ弁当チェーン『日本亭』がスゴい
(取材・文/しらべぇ編集部・松岡佑季)