イギリス発・妊婦に席を譲るアプリ『Babee on Board』が登場

2017/02/01 10:00


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(画像はYouTubeのスクリーンショット)

「妊婦の苦労」は、女性にしか理解できない。

だがそうであるからこそ、男性は妊婦に対して最大限の配慮をしなければならない。妊娠・出産は誰にとっても重大な出来事。それをこれから迎えようという人には、あらゆる優遇を施すべきだろう。

テクノロジー界隈にも、マタニティー保護の流れが波及している。


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■妊娠女性の存在をアプリで確認

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(画像はYouTubeのスクリーンショット)

イギリスの企業が開発した『Babee on Board』というアプリがある。

これは妊婦と一般ユーザーとをつなぐ「信号機」のようなもの。妊娠初期の女性は、見た目にも通常の状態と変わらない点を解消するために開発されたとのこと。

たとえば、妊娠3ヶ月の女性が電車の座席に座りたい時、わざわざ「私は妊婦ですので譲ってください」と声を出すのは難しい。そんな時こそ、Babee on Boardの出番である。

このアプリには2種類ある。「オファーシート」と「リクエストシート」だ。まず妊娠女性がリクエストシートから「席を譲ってほしい」意向を発信し、それを一般ユーザーのオファーシートが受信するという仕組みである。


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■日本で普及の可能性は?

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(画像はYouTubeのスクリーンショット)

このアプリ、日本からでもダウンロード可能である。

ただしオファーシートは無料だが、リクエストシートは480円という値段がついている。それにこれは「双方がBluetoothをオンにしている」という前提で使うものだから、周囲にアプリをダウンロードした人がいるとしても返信がない可能性もある。また、日本語への言語ローカライズもされていない。

今の状態でアプリが普及するかは分からないが、社会の片隅にある問題を提起したという点は評価すべきだろう。


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■テクノロジーの有効活用

Babee on Boardは、先述の通りイギリス発のアプリだ。だが、こうしたコンセプトのツールはこれから日本でも開発されるかもしれない。

去年発生した相模原での連続殺傷事件以降、巷の市民は「あらゆる人との共生」を考えるようになった。それならば、今あるテクノロジーで共生社会を構築しようという動きが出てくるのは当然である。

これをきっかけに、テクノロジーがより良い方向に活用されることを願うばかりだ。

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(取材・文/しらべぇ編集部・澤田真一

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