『嘘の戦争』のはどっち?オウムとインコの見分け方を専門家に聞いた
子供の頃、家族を殺されて孤児となった天才詐欺師・一ノ瀬浩一(演・草彅剛)が、事件の関係者に復讐するドラマ『嘘の戦争』(関西テレビ系)。
5話までの放送で視聴率はすべて11%を超え(ビデオリサーチ調べ・関東地区)、今シーズンのドラマの中ではかなり好調だ。
その中で注目される点のひとつが、舞台となる『バー800』で飼われているルリコンゴウインコ。
「吹き替えの声を意外な人物が演じている」と話題だが、もうひとつ「オウムという人がいるが、本当はインコ」というのもポイント。番組公式ツイッターも触れている。
マギーさん演じる百田の【バー800】の看板鳥、オウムではなく“ルリコンゴウインコ”という大型インコなんです
たまに「カット」って言ってくれるんです
嘘じゃないですよ笑#嘘の戦争 pic.twitter.com/xltye1Muql
— 火9『嘘の戦争』第6話は2/14 (@usonosensou_ktv) 2017年1月13日
画像をもっと見る
■オウムとインコの違いとは?
オウムとインコの違いを見分けるのは、じつはなかなか難しい。まず、オウムとインコは、どちらも「オウム目」に属する。これは、鶏と七面鳥がともにキジ目に属し、ハヤブサとコンドルがともにタカ目に属するのと同じくらい大きな分類。
環境省自然環境局が2011年3月に発行した『オウム目識別マニュアル』では、オウム目を「オウム科」「インコ科」「ヒインコ科」の3つに分ける考え方を採用している。
オウム科は21種類、インコ科は330種以上と、数で言えばインコのほうが種類が多い。
関連記事:ミルクボーイ内海、浮気を“おっちゃん”に報告 その結果にファンから心配の声も
■『ことりカフェ』スタッフに聞いた
しらべぇ取材班は、東京・南青山にある小鳥と触れ合うことができる喫茶店『ことりカフェ』スタッフの高尾由衣さんに、オウムとインコそれぞれの特徴について聞いてみた。
関連記事:新井恵理那、写真をズタボロにした犯人にほっこり 「ドンマイすぎる…」
①「インコという名のオウム」もいる
高尾:インコとオウムは、名前だけでは区別がつかないことも。たとえば、うちにいるオカメインコは、インコではなくオウムの仲間。
高尾:また、こないだまで表参道店にもいたモモイロインコも、オウムです。
高尾:一方で、インコの仲間で私がいちばん好きなヨウムは、まぎらわしい名前ですがインコです。
関連記事:ミルクボーイ内海、浮気を報告 「これは一番ダメ」「びっくりした」と騒然
②見た目の違いは「冠羽」と色
高尾:オウムの特徴は、頭にあるとさかのような「冠羽」。オカメインコのようにいつもピンと立っている種類もありますが、たとえばモモイロインコはびっくりしたときなどにバッと冠羽が立つので、ふだんはインコに見えなくもありません。
ただ、もうひとつの違いは「色」。インコの仲間は、ドラマに出てくるコンゴウインコやセキセイインコなど色鮮やかですが、オウムは単色などシンプルな色がほとんど。
高尾:また、「大きいほうがオウム」というイメージがあるかもしれませんが、そう一概には言えません。インコの仲間は300種類以上いるので、セキセイインコのように小さなものからコンゴウインコのように全長1メートルを超えるものまで幅広い。
オウムは、かなり小さなオカメインコでもセキセイインコよりは大きいので、「中型〜大型寄り」ではあります。
関連記事:勝手な理由でペットを連れ去り 動物に囲まれ暮らしていた高齢者の身柄を確保
③性格は陽気vs神経質
高尾:個体差はあるものの、インコとオウムは性格もかなり異なります。インコは陽気で好奇心が強い。初めて与えたおもちゃにも馴染みやすい傾向があります。
あと、小さな種類はわりと気が強くて、店のゲージにセキセイインコとオカメインコを一緒に入れておくと、セキセイが自分より大きなオカメを押しのけて餌を食べていることが多い。
オウムの仲間は、やや臆病というか神経質な面を持つ子が多い気がします。
■コンゴウインコは「インコ界の花形」
見た目や性格など、似ているようで結構異なるオウムとインコ。
ちなみに、高尾さんによれば、『嘘の戦争』にも出てくるコンゴウインコはオウム・インコの中でも花形で、「いつかは飼ってみたいと思っている人も多いのでは」とのこと。
日本国内でも個人で飼っている人がいるそうだが、性格がやや気難しく寿命も長いため「親子2代でつきあう」くらいの覚悟が必要。値段も「別格」だそうだ。
・合わせて読みたい→もふもふの「肩のりインコ」も!かわいさ爆発の「ことりカフェ」知ってる?
【ことりカフェ表参道】
住所 港区南青山6-3-7
営業時間 11:00~19:00
定休日 第3月曜日 ※祝日の場合は翌日
(取材・文/しらべぇ編集部・タカハシマコト 取材協力/ことりカフェ表参道店)