ディスポーザー事案は氷山の一角?不動産会社に騙された人が怒りの声
16日、大阪市の分譲マンションに住む男性が、部屋の真上に設置された生ごみ処理機(ディスポーザー)の排出口から出る悪臭がひどく居住し続けられないとして、不動産会社に損害賠償約5,800万円を請求する裁判を起こしたことが判明。
男性は購入時、ディスポーザーが真上に設置されていることについて説明を受けておらず、「伝えなかったのは過失」と主張している。これに対し不動産会社側は「販売時異臭はなかった」「管理の問題」として、争う模様だ。
■不動産会社に騙されたと感じたことがある?
分譲マンションは一生住む覚悟で購入するもの。それが欠陥住宅であれば、やはり訴えを起こしたくなるのは当然だ。
また、賃貸物件でも敷金礼金や引越し費用などが高額になるだけに、できれば長く住みたいものだろう。
「いい部屋」と思って住んだ部屋が、じつは事前に聞かされていない異臭や騒音がする悪物件だったとなれば、「騙された」と感じてしまうのも仕方ない。
ちなみに、しらべぇ編集部が全国20代~60代までの引っ越し経験者1,089名に「引っ越しをして不動産会社に騙されたと感じたことがあるか」聞いてみたところ、「ある」と答えたのは17.1%。
「騙された」と感じる人は、一定数いるようだ。
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■経験者に話を聞いてみた
経験者のIさんに話を聞いてみた。
「賃貸物件だったのですが、事前に『静かな部屋』『うるさくない場所』を条件として挙げていました。紹介された部屋は『鉄筋コンクリート造で静か』『閑静な住宅街で騒音が少ない』という物件。
よさそうだったので住んでみたら、下の階からドアを閉める『ドシン』という音が。さらに隣からは水道から流れ出る水音がして、もう最悪。当然『どういうことだ』と不動産会社にクレームを入れました。
ですが、電話しても『申し訳ありません』だけで、なにか対応するわけでもない。こちらも頭にきてガンガンクレームの電話やメールをしましたが無視されて。営業なんて売ってしまえば終わりなんですね。結局、3ヶ月で引っ越すことに。
痛い出費で、今思いだしても腹が立つのですが、不動産会社の言うことを真に受けてはいけないと学びました」
もちろん真面目で親切丁寧な不動産会社もあるが、自分の目でしっかり部屋を選ぶことが重要だろう。
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(取材・文/しらべぇ編集部・佐藤 俊治)
方法:インターネットリサーチ「Qzoo」
調査期間:2017年2月24日~2017年2月27日
対象:全国20代~60代の引っ越し経験者1089名(有効回答数)