ヤマト運輸がAmazon当日配送から撤退へ!再配達有料化も検討
ヤマト運輸が、インターネットショッピングサイト「Amazon」の当日配送業務から撤退する方針であることが判明。配達が夜になることが多く、長時間労働の原因となっているため、この決断に至ったという。
Amazonは今後日本郵便への業務委託件数を増やす方針だが、ヤマトと比較すると輸送能力が低いだけに、サービスの見直しを余儀なくされる可能性も。
佐川急便がAmazonの配送から撤退したことをうけて、その業務を引き受けてきたヤマト運輸だが、配送量の増加で従業員の負担は増大。今後、さらなるサービス縮小を検討しているとも噂される。
■再配達の有料化を検討
なかでも本格検討されているのが、再配達の有料化。受け取り人の不在によって、ドライバーの負担感が増大するためだ。
思えばかつては配送時に受け取り人が不在の場合、「お隣さんに預かってもらう」ケースも少なくなかった。しかし、最近は近所とのつきあいが薄いことや、プライバシーの観点から好まれなくなり、そのような措置は行われていない。
現在はドライバーが不在票を入れ、受け取り人が確認のうえ連絡・再配送するシステムが一般的。有料化することで、それを減らそうというのだ。
社員が過酷な勤務を強いられている現状を考えれば、配送業者としてはいたしかたない判断といえるだろうが、利用者としては納得がいかない面もありそう。
一体再配達有料化について、どのように感じているのだろうか?
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■再配達有料化をどう思う?
そこでしらべぇ編集部では、全国の20代〜60代の配送業者を使ったことがある人1,114名に再配達有料化について調査。
結果、「有料化に賛成」と答えた人は、36.5%で、半数以上は有料化に反対していることが判明した。
長年無償で行われてきたことが突然有償になると聞かされれば、異を唱えたくなるのは当然のことで、予想通りの結果だろう。
再配達有料化は検討段階だが、配送業者が負担に感じているのは事実。なるべく再配達を必要としないよう、受け取る側も時間指定をしたり自宅以外で受け取ったりと、配慮していくべきなのかもしれない。
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(取材・文/しらべぇ編集部・佐藤 俊治)
【調査概要】
方法:インターネットリサーチ「Qzoo」
調査期間:2017年3月24日~2017年3月26日
対象:全国20代~60代の配送業者を使ったことがある人1,114名(有効回答数)