「独りになりたいときどこ行く?」 田舎出身者の問いに都民驚愕
田舎と東京では「ひとり」の意味も全然違う?
仕事で失敗したとき、嫌なことがあったとき、心が疲れたとき。誰にでも「ひとりになりたい瞬間」は存在する。
しかし、その言葉を指す状態が、出身者によってまったく異なるとしたら……そんなことがわかるブログが、ネット上で話題になっている。
■「ひとりになりたい」⇒「自分以外誰もいない状況」
「はてな匿名ダイアリー」に投稿された「東京都民は、独りになりたい時ってどこへいくの?」というエントリー。
投稿者は田舎出身の人物のようで「独りぼっちで外歩きながら考えごとしたいときってあると思うんだけど、東京ってどこへいっても誰かしら道歩いてるよね」と述べる。
いわく、渋谷とか新宿のようなな繁華街に限った話ではなく、都心から少し外れた場所でも通行人はいる。かと言って、奥多摩などさらに都心から外れても、逆に観光客ばかりになって逆効果なのだそう。
そして、「地方では夜になるとほとんど人歩いてないことが多く、田舎なんかは昼間でもほとんど人通りがなく落ち着いて考えごとできるけど、都民は独りになりたいときってどこへいくのさ?」と投稿を締めくくった。
つまり、投稿者は「ひとり」を「自分以外誰もいない状況」と捉えており、「話し相手や知り合いがいない状況」とは考えていないのだ。
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■東京における「ひとり」 解説する声も
この投稿に対し、都会における「ひとり」を説明するコメントが多数寄せられた。
・東京では知り合いと一緒にいなければそれでひとりなので、人が誰もいない状態を期待していないというか
・基本的に東京の「すれ違う人」は田舎のそれと違って基本的に面識がないから、スタバなりドトールなりに座ればひとりになれるでしょ
・都内で10年以上暮らしてるけど、「人通りがなく散歩できる場所」なんて見たことない。深夜や休日の駅前や、公園でも、少ないとはいえ必ず人はいるよ。人がいない場所を探すより、多少周りに人がいても心理的にひとりになれるようになったほうがいい。都内ってどこにでも人がいるていっても自分のこと見てる人なんていないし
その一方、どこか哀愁に満ちたコメントをする人たちも。
・そもそも東京に住んでいる人は本当にひとりになりたいことなんてないのだよ。そういう人は普段から人の多さに耐えられないので住めない
・逆に人がたくさんいるから孤独になれる
・東京に住んでしばらくすると、他の人がモブに見えるようになるんだよ
・愛や夢をなくせば、どんなに人がいても東京は孤独だ
・トイレ
投稿者も、都会に染まるうちに彼らの語る意味がわかるようになるのだろうか。そして、投稿者の「ひとりの定義」もまた、都会に生まれ育った人にはなかなか想像できないものだろう。
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■ひとりになりたいと思いがちな人の割合とは
ちなみに、しらべぇ編集部が行った調査では「ひとりになりたいと思うことが多い」と回答した人は全体の48.5%。弾背よりも女性のほうが高い結果になった。
「ひとり」をどう定義するのか。そんな些細なことにも、生まれ育った場所は影響しているのかもしれない。
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(文/しらべぇ編集部・クレソン佐藤)
【調査概要】 方法:インターネットリサーチ「Qzoo」
調査期間:2016年11月25日~2016年11月28日
対象:全国20~60代の男女1362名(有効回答数)