天狗は本当にいる? 「天狗にさらわれた少年」の本が入手困難に

文庫『仙境異聞』がネットで話題になっている。天狗は本当にいるのかもしれない…。

2018/02/16 05:00


(©写真AC)

Amazonで中古本にもかかわらず、63,000円まで値段が高騰している書籍がある。平田篤胤(ひらたあつたね)の『仙境異聞』だ。

平田篤胤は、神や異界の存在を説いた江戸時代の学者。『仙境異聞』は1822年に作られた物語だが、「面白そう」とネットで話題になっている。



■天狗にさらわれた少年のインタビュー

『仙境異聞』は、天狗にさらわれて仙界で暮らしていた少年と面談した記録を綴ったもの。少年の名前は寅吉といい、「神隠しに遭い、仙界で暮らしていた」と話す。

きな臭い話に思えるが、篤胤は少年の話を信じて「幽界」への手紙を託したという。ネットでは『仙境異聞』を実際に読んだ人が、面白かったポイントを挙げている。

篤胤「天狗の世界では皆何を食べているのか?」


寅吉「仙界では、食べたいと頭に浮かんだものがそこに出てくる。だから、何が食べられて、何が食べられないという概念はない」


篤胤「地獄は存在するのか?」


寅吉「それを模したものは見たことがある」


篤胤「神頼みは効果があるのか?」


寅吉「効果がある。人間が祈ったものは全部届いていて、『祈るだけの人間が羨ましい』といったようなことを神は言っていた」


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■「『仙境異聞』読んでたい」の声

ネットでは『仙境異聞』の内容に興味を持ち、「読んでみる」「探す」の声が相次いでいる。しかし、図書館では貸出中、ネット通販では値段が高騰と、入手が困難な状態になっているようだ。

・仙境異聞の現代語訳、ググったら出てきたから後でゆっくり読みたい


・地方のクッソ田舎に住んでるんですが、市立図書館の『仙境異聞』速攻貸出中になってて笑う


・おもしろそうだなと思って検索したら、えらいプレミア価格…


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■不思議なモノを信じている人は?

しらべぇ編集部は、全国20代~60代の男女1350名に「存在すると信じているもの」について調査を実施。

グラフ1

一番多かったのは「信じていない」という答えだったが、「妖怪を信じている」人も6.2%いる。『仙境異聞』を読んだら、天狗の存在を信じたくなってしまうかも。

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(文/しらべぇ編集部・Sirabee編集部

【調査概要】
方法:インターネットリサーチ
調査期間:2015年11月20日~2015年11月24日
対象:全国20代~60代 男女1350名
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