殺人事件発生も利用者の多い新幹線 ヘビーユーザーが考える安全対策とは
車内で殺人事件が発生した新幹線。利用者が考える安全対策とは
新幹線内で男が刃物を持って暴れ、刺された男性が亡くなった事件は世間に強い衝撃を与えた。
これまで「安全」とされてきた新幹線だが、手荷物検査などは行なわれておらず、ほとんどテロ対策が実施されていない状態。今回の事件をきっかけに、信頼に揺らぎが出ているようだ。
■長距離国内旅行で多くの人が利用
出張や旅行など日本国内で長距離移動をする際の交通手段はいろいろあるが、なかでも新幹線は「事故の心配がほとんどない」ことなどから、多くの人が利用している。
しらべぇ編集部が全国の20代~60代の男女1,342名に「長距離国内旅行の際に最も使う交通手段」を聞いた調査でも、新幹線は飛行機に次ぐ2位の30.5%に。
新幹線では行けない場所や通っていない地域があることを考えると、かなり高い評価と言えるだろう。
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■利用者の声は?
利用者が多い新幹線で発生した残忍な事件。出張族でよく利用するAさんに意見を聞いてみると…
「停車時間や運行ダイヤを考えると、飛行機のような手荷物検査を実施することは難しいと思います。しかし、今回の事件を考えると、何かしら対策を立てないといけない。
まず考えられるのは、改札口での金属探知機設置、ただ、膨大な費用が発生するので難しいかもしれない。そうなると『車内改札』を復活させて、車掌が不審者を逐次チェックするしかないのかなと…。あとは、警備員を増員するとか。
私はなるべく新幹線を利用していますし、これからもそのつもりです。しかし、このままなにも対策されないと、ちょっと不安になりますね」
思わぬ形で浮き彫りとなった、日本を代表する交通機関の課題。性善説が通用しなくなりつつある世の中だけに、何らかの対策が求められる。
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(文/しらべぇ編集部・佐藤 俊治)
対象:全国20代~60代の男女1,342名(有効回答数)