NHKの台風中継が話題 「安全な屋内からお伝えしています」に称賛集まる

四半世紀ぶりに「非常に強い台風21号」が日本列島に上陸。NHKの台風中継に、注目が集まっている

2018/09/04 14:20


NHK放送センター

台風21号が、25年ぶりに非常に強い勢力を保ったまま、4日正午頃、徳島県の南部に上陸した。台風の中心に近い四国地方では、風速50m/sを越える猛烈な風が吹き荒れるなど、各地で外出が危険な状態が続いている。

そんな中、NHKの台風中継において、レポーターたちの「ある前置き」がインターネット上で話題に。



■「安全な屋内からお伝えしています」

NHKでは、4日朝から徳島県、高知県、和歌山県など各地からの中継を交え、台風21号に関する様々な情報を報道。

台風中継と言えば、レインコートを着たのレポーターが、激しい暴風雨に晒されながら、声を張り上げてリポートする光景が思い出される。しかし、台風21号の中継では、取材班の安全を考慮した対応が目立った。

レポーターをはじめ、取材班は安全な屋内に待機。滞在先のホテルや建物の上層階から窓の外を撮影するスタイルで中継が行われ、中継の冒頭で「私は、安全な建物の中から中継しています」といったアナウンスがなされていた。

一部では屋外からの中継も見られたが、「高波が打ち付ける港近くの高台から」などではなく、雨風をある程度凌ぐことのできる建物のひさしの下などから。ここでも、「安全な場所からお伝えしています」という前置きとともに、暴風雨の状況が伝えられた。


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■安全第一の対応に称賛相次ぐ

中継先が切り替わるたびに「屋内からお届けしています」といった前置きがアナウンスされるため、このフレーズはたちまちインターネット上で話題に。取材班の安全に配慮された対応に、称賛の声が相次いでいる。

「暴風雨にさらされながらの台風中継」には、不安を抱いていた視聴者は少なくなかったようで、今回の対応には「安心して見ていられる」「これからもこの対応でやってほしい」といった声が目立つ。


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■「わざわざ断りを入れないとダメ?」との反応も

一方で、身の安全を確保するための行動であるのに、「一々こうやって断りを入れないとダメなの?」といった反応も見られる。

取材班の安全を考慮した「台風中継は屋内からでいい」というのが、当たり前ではない現状を嘆く声も、相次いであげられている。

四半世紀ぶりに、非常に強い勢力のまま上陸した台風21号。台風の直撃が心配される地域では、最新の気象情報や自治体の避難準備情報などを確認し、命を守るための行動を心がけてほしい。

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(文/しらべぇ編集部・あまぐりけいこ

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