「外国人が怖くて」 2500万円分の入園券をタダで渡していた新宿御苑の管理体制に批判
2年後には五輪が開催される東京だ。早急に今後に向けての改善が望まれる。
東京・新宿御苑で、元男性職員が「外国語が話せず怖かった」として外国人観光客から入園料を徴収せず、タダで入園券を渡していたことが発覚した。未徴収の額は2014~16年で計約2,500万円に上るという。なお、男性職員は昨年依頼退職している。
■管理システムを無断で変更
新宿御苑は環境省が管理しており、元職員の男性はそのOBであった。外国人観光客に渡していた入園券は本来であれば使用済みとなり、取り消し処理ができないものだが、男性が無断で管理システムの保守業者に設定を変更させていたことも判明。
明らかな人員配置ミスをはじめとするずさんな管理体制に、ツイッターなどのネット上では批判とあきれる声が集まっている。
「どこの片田舎かと思えば新宿御苑で『外国語が話せないため外国人観光客を恐れて』はないよなー」
「これ、絶対他の職員も知ってたでしょ」
「いい給料で英語ペラペラの若い人を雇ったほうが短期的に見ても長期的に見ても安く済んだな」
「不正を行うことは怖くないんだ?」
「やらかした男性ももちろんだけど2年半もの間2500万円もの損害出るまで気付かないほうもだめすぎる」
男性はすでに退職しているが、2,500万円もの損害をどう補てんしていくのか。今後の対応にも注目が集まっている。
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■外国人への対応力が今後の課題
近年訪日外国人は増加傾向にあり、昨年は統計開始以来最大となる2,869万人を突破した。2020年に開催される東京オリンピックに向け、観光やビジネスで来日する外国人はこれからも増加していくだろう。
しらべえ編集部が来日・居住経験がある外国人に行った調査によると、外国人側からも日本人は英語力を改善すべきだと言う声が大半を占めた。
今回の事件が発生したのは、2年後には五輪が開催される東京だ。早急に今後に向けての改善が望まれる。
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(文/しらべぇ編集部・Sirabee編集部)
対象:日本に滞在・居住経験がある外国人男女601名(有効回答数・Syno JapanのパートナーであるGplus Mediaが運営するJapan Todayユーザからの回答)