『ブラタモリ』甲府盆地を歩く 武田信玄の大治水事業に称賛の声相次ぐ
『ブラタモリ』(NHK)で、タモリが山梨県の甲府盆地を歩いた。かつて甲府盆地を治めた武田信玄に迫る。
13日に放送された『ブラタモリ』(NHK)では、タモリ一行が山梨県の甲府盆地を訪問。タモリいわく、甲府盆地は「大地のせめぎ合いの場所」。フィリピン海プレート、北アメリカプレート、ユーラシアプレートの3つのプレートが重なる場所にある。
そんな甲府盆地は、戦国時代、「甲斐の虎」とも評される戦国大名の武田信玄が治めていた地だ。
■21歳で治水事業に着手
天文10年(1541年)、20歳のときに父・信虎を駿河国に追放して甲斐武田家19代目当主として家督を相続した信玄は、21歳から甲府盆地の河川の大治水事業に着手し、20年かけて川の流れを改善。広大な土地を手に入れた。
しかし、たくさんの川を束ねたことで水の量は多くなり、氾濫する恐れがあったため、信玄は全長50kmの堤防を築いたという。「信玄堤」と呼ばれるこの一大事業は、現在も同地域の治水のベースとなっている。
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■堤防を踏み固めるため男たちが女装
さらに、信玄は堤防を守るために、丸太を組み石でおもしをつけた「聖牛」で、水の勢いを抑える仕組みを考えた。また、この仕組みは、流木や土砂を左右に散らし堤防にぶつかるのを防いだ。
その他にも、信玄は堤防を踏み固めるという地味な土木作業を、男達が女装して美人になりお神輿を担ぐ「おみゆきさん」という華やかな祭りにした。
富士山の女神である「木花開耶姫(コノハナサクヤヒメ)」の乗ったお神輿を担ぐこの祭りでは、300人近い行列が堤防の上をゆっくり歩くという。