“電気のスイッチが床近くにある部屋”が話題 「こういう方法もある」
流し台が床に埋め込まれた台所に続き、床近くに電気スイッチがあるリビングを公開。
「多くの人にとって便利なものが、一部の人にとっては不便」というのはよくある話。だからこそ、その人個人に合わせて作ったものは、ときになかなか思いつかない工夫が凝らされていることも。
「車いすアーティスト」として活躍する詩人・佐野有美さんのインスタグラム投稿が注目を集めている。
■“床に流し台が埋め込まれた台所”が話題
先天性四肢欠損症で、生まれつき両腕と右足がない佐野さん。高校在学中はチアリーディング部に所属し、「車いすのチアリーダー」として話題になったと言えば、思い出す人も多いのでは?
そんな佐野さんが暮らす家は、彼女に合わせた仕様。既報のとおり、彼女の家にはキッチンがふたつあり、そのうちのひとつが床に直接流し台が埋め込まれている。
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■床から20センチ程度の位置に
28日の投稿では、リビングと寝室に「電気スイッチが2つ」あることを明かす。1つは夫や他の人が押しやすい高さで、もう1つは佐野さんが足で押せる高さだ。もともと実家で暮らしていたときからあった仕組みで、マイホームを建てる際にもつけてもらうことになったという。
現在はリモコンで電気をつけたり消したりできるようになっているが、主電源がついていなかったために電気をつけることができなかったことがあった。その場合、誰かの帰宅を待つか自分で車いすに乗って主電源をつけるしかなかったが、頭で押す必要があったため、危険なこともあったようだ。
そして、佐野さんは「通常の電気スイッチの位置だと届きにくいと思っている方もいらっしゃるかもしれません」としたうえで、「そんなときこういう方法もあるんだって知っていただけるとうれしいです」と綴ったのだった。
https://www.instagram.com/p/B1sWlMTAjCC/
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■2割が「よくケガをする」
電気のスイッチをつけるだけで、大変な思いをすることもあったという佐野さん。たしかに車いすに乗って頭でスイッチを押すというのは、ケガする可能性もある行動だろう。
ちなみに、しらべぇ編集部では以前、全国10〜60代の男女1,721名を対象に「ケガについて」の調査を実施。その結果、約2割の19.2%が「よくケガをしてしまうほうだ」と答えた。
自分の体に合わせた、工夫に富んだマイホームを公開している佐野さん。きっと少なくない人が参考になることだろう。
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(文/しらべぇ編集部・Sirabee編集部)
対象:全国10代~60代の男女1,721名(有効回答数)