日本維新の会・柳ヶ瀬裕文参院議員に聞く 「ネット活用で全国比例5万票獲得も」
日本維新の会で国会議員団青年局長を務める柳ヶ瀬裕文参院議員。東京都議から2019年の参院選で初当選した。
各党の青年局長・若者担当議員に聞くインタビューシリーズ、最後を飾るのは日本維新の会で国会議員団青年局長を務める柳ヶ瀬裕文参院議員(比例区)。
大田区議、東京都議を経て、2012年に東京維新の会を立ち上げ。2019年の参院選で初当選した。
■SNSを駆使して情報発信
「維新」というと、大阪府知事・大阪市長を務めた橋下徹氏の印象が強い。今も、大阪で強い勢力を保っているが、日本維新の会としては2016年に結党して全国組織ができたばかりの側面もある。
柳ヶ瀬:私は「国会議員団青年局長」を務めていますが、我が党の青年局や学生局は、まだ始めたばかりで「まさにこれから」というところです。
会社に入ってしまうと皆さん忙しくなって政治に目を向けるのは難しいため、若年層の政治離れを食い止めるには、学生時代にどれだけ関心を持っていただけるかというのが重要なポイントです。
そのため、学生局にも力を入れており、音喜多駿参院議員が、国会議員団学生局長を務めています。
創設者の橋下氏をはじめ音喜多議員など、ネットやSNSに強いイメージもある維新だが、実際、若い世代に向けてどのようなネット戦略を行っているのだろうか。
柳ヶ瀬:大阪維新の会は、事あるごとにツイキャスをやったり、YouTubeがここまで普及する前からニコニコ生放送を配信したり、ネットにおいて先駆けの政党であることは間違いないと思います。
橋下氏をはじめ、とくにツイッターを政策発信の柱にしてきた面もありました。大手メディアになかなか取り上げていただけない中で、ネットを駆使してきたという歴史的経緯はあるかもしれません。
学生さんはやはりネットからの流入がほとんどで、学生局のメンバーもネットでそうした存在を知って「それなら参加してみたい」という方が多いですね。
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■次世代投資と規制改革がテーマ
新しい政党として「改革」イメージが強い維新。その中で成年局長を務める柳ヶ瀬議員は、どのような政策をライフワークとしているのか、聞いてみた。
柳ヶ瀬:テーマは沢山ありますが、中でも次世代に向けた投資は、維新がとくにやらなければいけないことだと思っています。
現状の社会保障財源の中で、ほとんどが高齢者向けに使われているのをどうやって現役世代、子育て世代にシフトしていくのかが大きなテーマです。同時に、徹底した行財政改革、規制改革が私たちの柱ですね。
それを大きな話でいうと「統治機構改革」ということになります。聞き慣れない言葉かもしれませんが、現在の「何でも中央で決めて中央がお金を集め、地方に落としていく」というやり方は極めて非効率です。地方のことを一番わかっているのは地方ですから。