感染拡大で『コロナハラスメント』も相次ぐ 実例や対策を弁護士が解説

誰もが見えないウイルスへの不安や恐怖心を抱えている中、「コロナハラスメント」の相談が増えているようです

2020/04/29 13:30


マスクをした女性
(west/iStock/Getty Images Plus/画像はイメージです)

新型コロナウイルスの感染拡大によって、巷では「コロナハラスメント」「コロハラ」という言葉が誕生。人々がウイルスに過敏となる中、心無い差別を受けている人は少なくないようです。

『Yahoo知恵袋』でも、コロナハラスメントに苦しんでいる方の投稿を多数見かけました。身近に潜むコロナハラスメントについて、私弁護士齋藤健博が解説します。



■電車に乗ろうとしただけで…

投稿者が勤めている会社では、月に1度ミーティングがあり、これまでその会場へは電車やタクシーを使って移動してていたそう。その日も、投稿者は電車で会場に向かおうと、同僚たちと集合場所や時間を確認していたときのこと。

同僚の1人から「コロナが大流行しているのに電車を使うのか! あなたの母親は確か肺に疾患がありましたよね? あなたがコロナに感染して母親にうつったら、どうするんですか? 死にますよ? 正気でいられるの?」と、声を荒げて睨みつけられてしまったといいます。


関連記事:工藤静香、バスや電車内での咳に怒り 「マスクが品切れならば…」

■どのような発言がアウトになる?

弁護士・齋藤健博先生

緊急事態となっている今、不安や恐怖心から、他人を攻撃してしまう人は増えているようです。では、具体的にどのような発言が法律的に「アウト」になるのでしょうか。

大前提として、「根拠のない攻撃や暴言」は控えるべきでしょう。くしゃみやせきをしているからといって、ただちにコロナウイルスに感染しているとは限りません。実際にあった例では、電車内で咳をしたら、席に座るなと怒鳴られてしまったという相談を受けたことがあります。

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■咳をしただけで「会社に来るな」
弁護士差別齋藤健博新型コロナウイルス新型肺炎
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