明治学院大は在学生全員に5万円支給 コロナ禍の授業料問題について文科省に聞いた
新型コロナ
新型コロナ感染拡大の影響から、オンラインによる授業を開始した大学もある。そんな中、大学の学費に関する不安・不満が、SNS上で溢れている。しらべぇ取材班は、その点について、文部科学省などから話を聞いた。
■新型コロナの影響で学費払えず
SNS上では、「奨学金を借りながら、苦学して大学に通っているのに、新型コロナの影響でバイトができず、前期の学費が払えない」や、「オンライン授業なのに、学費が減額にならず、そのままっておかしくないか」などの声があがっている。
また、国民民主党の玉木雄一郎代表はツイッターに、「大学生から『半期近く大学が閉鎖するのに』『図書館や文献の利用もWi-fi利用も、できないのに』いつも通りの学費の振り込み用紙だけが大学から届いたと、困惑と怒りの声が寄せられています」と投稿。
いったい文科省や大学側は、どう考えているのだろうか。
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■文科省は各大学に授業料猶予の通知
文部科学省学生・留学生課は、しらべぇ編集部の取材に対して、「その点については、4月17日に、全国の大学や高等専門学校などに通知を出している」と述べた。通知は、文科省高等教育局長名で出されていた。
そこには、「新型コロナウイルス感染症の影響等により、学生の学資を負担している者の状況が変化し、授業料、入学金、施設設備費等の学納金の納付が困難となった者等に対しては、各大学等においてそれぞれ実施している授業料等の納付猶予、免除及び減額に関する制度等も踏まえて、納付時期の猶予等の弾力的な取り扱いや減免等のきめ細やかなご配慮をいただくようお願いしている」と書かれている。
また、学生に対する適切な情報提供と各大学が独自に行う授業料減免のうち、家計急変を事由とするものに対する支援について、2020年度補正予算に形状しているとの記載もあった。
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■手厚い学生支援策を公表
そんな中、明治学院大学村田学長は、21日に、「遠隔授業を実施していくにあたり、学生各自にオンライン環境を整備するために、在学生全員に一律5万円を支給する」と公表。
また、新型コロナの影響で、家計が急変し、勉学の継続に支障をきたした学生を対象にして、特別な奨学金による救済措置を検討していることを明らかにした。
さらに、4月末日を納入期限とした2020年度春学期学納金の納入を5月末日に延長すること(状況によっては再度の延長も検討)を、あわせて発表した。
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(取材・文/しらべぇ編集部・Sirabee編集部)