いまだ新型コロナ感染者なしの会津地方 「赤べこが守ってくれているのかも」
新型コロナ感染者未だゼロの福島県・会津地方。その要因は何なのか。
29日現在、全国の新型コロナウイルス感染者数は16,719人(前日比63人増)。福島県の新型コロナ感染者数は、29日現在81人で、県内の主要都市では感染患者が出ている状況だ。
しかし、同じ県内でも会津地方ではいまだにゼロ人。県民からは、「会津の赤べこが守ってくれているのではないか」といった声があがっている。しらべぇ取材班は、その謎と地元の様子を追った。
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■会津地方の伝承をもとに
会津若松市役所前では、マスクをした赤べこが市民を見守っている。この赤べこは、普段は倉庫にしまわれていて、イベント時に年に何度か出てくるもの。
しかし、会津地方に疫病が流行ったときに、赤べこの人形を持っていた子供は、病気にかからなかったという伝承をもとに、今回玄関に飾られるようになった。
市民にも好評で、この風景を写真に撮って、SNS上で拡散されるようにもなっている。それでは、会津若松市感染者ゼロの要因について、市はどう考えているのだろうか。
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■人口密度が低いことも影響か
会津若松市役所広報担当は、しらべぇ編集部の取材に対して、「市民の皆さんが自粛し、企業も分散出社やテレワークに積極的に取り組んでくれたおかげ」と話す。
また、会津若松市は、県内の主要都市に比べて、人口密度が低い。さらに、首都圏とのアクセスが若干不便なことも影響しているかも知れないと語る。
観光地である鶴ヶ城は、しばらく休業していたが、28日から入場制限を設ける形で再開した。「3密にならないように入場制限なども行いながら、段階的に観光客が戻って来てくれれば」と述べた。