熊本市長、コロナ感染者への厳しい声に苦言 「もし自分が感染したら…」
熊本市長がツイッターで、「コロナウイルスの感染者もウイルスの被害者」だと呟いた。また感染者に「配慮」するよう呼びかけている。
新型コロナウイルスの流行は広がりを見せ、22日には全国で790人以上の感染者が確認された。一部地域では感染者に対し誹謗中傷が行われているという。
そんな中、熊本市の大西一史市長が自身のツイッターを更新し、感染者への厳しい声に苦言を呈した。
■「感染者の方々もウイルスの被害者です」
感染者に対して厳しい声がありますが感染者の方々もウイルスの被害者です。そして色々な事情で移動せざるを得ない方も多いのでそういう方々への人権にも配慮が必要です。もし自分が感染し厳しい言葉を浴びると思ったらやはり辛いと思います。感染予防に注意しながら、感染した方の回復を祈りましょう。
— 熊本市長 大西一史 #FullyVaccinated (@K_Onishi) July 22, 2020
大西市長はツイッターで、「感染者に対して厳しい声がありますが、感染者の方々もウイルスの被害者です」と投稿。「色々な事情で移動せざるを得ない方も多いので、そういう方々への人権にも配慮が必要です」と意見を述べた。
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■感染者への誹謗中傷
大西市長は続けて「もし自分が感染し、厳しい言葉を浴びると思ったらやはり辛いと思います」と正直な気持ちをつづった。最後には「感染予防に注意しながら、感染した方の回復を祈りましょう」と呼びかけている。
一部地域ではコロナ感染者への風当たりが強いという。例えば徳島市は4月23日に公式サイトで「感染者や関係者へのプライバシーの侵害」が起こっていると報告した。また佐賀新聞は7月15日に「県内でも感染者や家族が特定されたり、中傷を受けたりする事例がある」と報じている。