広島原爆投下から75年 後遺症で姉を喪った心優しきゲバラ主義者・亀井静香が見た閃光
広島・長崎への原子爆弾投下から75年。広島県出身の亀井静香元衆院議員が語った原爆体験とは。
この8月6日で広島原爆投下から75年。75年前の8時15分に原爆が投下されたとき、その閃光を広島県比婆郡山内北村という田舎で見たのが、ハトを守るタカを自認する亀井静香氏である。
政敵たちを震え上がらせる恐ろしさと、弱者への限りなく優しい眼差しを持つ亀井氏を弱者びいきたらしめるのは、原点に原爆体験があるからだろう。
■死刑廃止議連の会長に就任
筆者が亀井氏に興味を持ったのは、国会から退くまで死刑廃止議員連盟の会長を長く努めていたため。亀井氏に会長の座を直談判したのが議連の事務局長を務めており、当時衆院議員だった保坂展人世田谷区長だっった。
その頃は森喜朗内閣が終わり、小泉純一郎内閣が誕生。亀井氏は下野していたときだった。森内閣の政調会長だった頃は多忙で無理であったろうが、「今は無役だから議連の会長を頼んだら引き受けてくれるのではないか」という淡い期待が保坂氏にはあった。
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■事務所にはゲバラの遺影
筆者は保坂氏から直に聞いたのだが、亀井事務所に行って驚かされたのは、キューバの革命家であるエルネスト・チェ・ゲバラの遺影が事務所に掲げられていることだった。
保坂氏がなぜなのかと問うと「尊敬している」と亀井氏は答えたとか。弱者のために生涯を捧げたゲバラに魅せられるのは、亀井氏が同じく弱者びいきだからだろう。