尾木ママ、『鬼滅の刃』ブームを分析 「コロナの苦悩にぴったりハマった」
尾木ママが『鬼滅の刃』ブームを分析。新型コロナの影響もあるだろうと指摘した。
26日、尾木ママこと教育評論家の尾木直樹氏が、自身のブログを更新。公開から約10日で興行収入が100億円を突破し、日本最速記録を叩き出した劇場版『鬼滅の刃』。人気絶好調のアニメについて、尾木ママが独自の分析をしている。
■アニメをチェックせず
前日25日にはマンガやアニメを全くチェックせずに見たという尾木ママ。今公開されている『鬼滅の刃』は、アニメの正統続編であり、基本的にはアニメを見てから楽しむのが基本だ。
それでも尾木ママは、映画を見て、「分かりやすい純粋な弱者愛」「家族愛、兄弟愛」「優しさは正義であり強靭である」「悪にも道理がある」「悪にも優しさ」「価値の柱大切にして生きる強さ」と6つの特徴をあげつつ、励まされると綴った。
また、「弱肉強食・競争原理社会、自己責任論などの思想が、人気獲得している背景にはコロナ社会の息苦しさも反映しているようにも思います」とした。
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■人は他人のために生きられる
一晩過ごしてまた考えたという尾木ママ。
『鬼滅の刃』では、「見えない人々にも支えられている」「生きることは繋がりあえる」「どんな関係にも愛があること」「『誰か人の為にこそ働ける・生きる』ことが出来るし、その人は強い」「お金や地位・名誉の為に働き生きる力は弱い」と改めて感じたようだ。
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■新型コロナの影響大きい
この20年来続いてきた世界的風潮は、「競争原理をテコにして、成果を出させる成果主義。その思想としての新自由主義の世界的流行は完全な弱肉強食だったのです」としている。
しかし、新型コロナウイルスの影響で世界は一変。「根底から揺るがせてしまいました」としている。
世界が変わりつつある今だからこそ、「『新しい価値観』求めて『新しい生活様式』作ろうとしています。そんな苦悩の中にピッタリハマったのがアニメ映画『鬼滅の刃』ブームなのかもしれません!」と持論を綴った。
無条件の兄弟愛・友達への愛が、新型コロナで息苦しくなった日本に刺さったのではないかと分析した尾木ママ。ここまでの流行は複合的な理由がありそうだが、新型コロナの流行も影響していそうだ。
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(文/しらべぇ編集部・Aomi)