劇場版『鬼滅の刃』が大ヒットした3つの理由 漫画・アニメ・映画の夢

『劇場版「鬼滅の刃」』が異例の大ヒットを見せている。その理由を原作ファン視点で分析。

2020/11/24 08:00


鬼滅の刃

『劇場版「鬼滅の刃(きめつのやいば)」 無限列車編』が大ヒットし、歴代1位作品である『千と千尋の神隠し』もが視野に入りだしている。なぜこれほどヒットしているのだろうか。



①アニメ化への期待

『劇場版「鬼滅の刃」 無限列車編』の大ヒットは、原作通りのアニメの続きを映画でやるというこれまでにない判断によって、『鬼滅の刃』のアニメが大人気となっていたがゆえに、もとより確約されていたと言えるだろう。

少年漫画のアニメ映画の大ヒットといえば、約10年前にあった『ONE PIECE』の映画を思い出す。

2009年の映画『ONE PIECE film STRONG WORLD』も、来場者特典の『零巻』ゆえではなく、初めて作者の尾田栄一郎氏が総指揮として携わる映画として、原作に近いアニメを映画で観られる期待が大きかった。


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②少年アニメの本格映画的演出

『鬼滅の刃』の吾峠呼世晴(ごとうげ・こよはる)氏とて、絵への賛否はあれども漫画はとても上手い漫画家。しかしこれをアニメ制作会社のUfotableは、何気ないシーンでもしっかりとした演出のもとアニメ化することに成功した。

さらに劇場版では、少年漫画とバカにさせない意気込みで、アニメ以外の通常の映画として遜色ない演出をアニメで魅せることができている。

ジブリ映画にもない本格派の映画的演出を『鬼滅の刃』はアニメで行っていると言えるだろう。ラストのシーンなど、構図の演出と少年漫画のキャラクターとの混成に違和感を覚えるほどである。

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週刊少年ジャンプONEPIECE鬼滅の刃竈門炭治郎吾峠呼世晴無限列車編興行収入煉獄さん
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