埼玉県の中学生700人が給食で食中毒 原因となったウェルシュ菌の正体を直撃
大規模食中毒を発生させる別名給食病の正体とは。その予防ポイントについても聞いた。
埼玉県上尾市の中学校で出された給食が原因で食中毒が発生し、生徒700名と教員18名が腹痛や下痢、発熱を発症。上尾市教育委員会は、2月18日から26日までの給食を中止した。
■市内5校で発症
市内5校の中学生や教員が、17日の給食を食べた後の午後5時頃から食中毒症状を訴え始めたという。症状を訴えた生徒の便からウェルシュ菌が検出されたなどの理由から、県はウェルシュ菌による食中毒と断定。有症者が共通して食べていたのは、17日の給食のみ。
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■どのメニューかは不明
市内5校で17日に出された給食メニューは、広東めん、手作り山海しゅうまい、スイートポテト、牛乳だ。上尾市では、市内の学校給食共同調理場と各中学校の給食室、両方で調理したものを1食分の食事として出す、サテライト方式を採用。
当日は共同調理場で手作り山海しゅうまいを、各給食室では広東めんのスープとスイートポテトを調理した。しかし、どのメニューが原因となったかはわかっておらず、現在調査中。保健所は、25日から28日まで給食施設の消毒を行い、あわせて料理従事者への衛生教育を行っている。
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■週明けから給食再開
上尾市教育委員会学校保健課は、しらべぇ編集部の取材に対して「全員快方に向かっており、入院者もいない。症状を発症した生徒の中で欠席しているのは、25日時点で1名のみ」と述べた。市内では、週明けの3月1日から給食を再開する予定。
では、食中毒の原因菌となったウェルシュ菌にはどんな特徴があるのか。