ビートたけし、東京五輪は「見たいと言うと怒られる」 発言に賛同の声も
東京五輪の開催是非について激しい議論が繰り広げられた『TVタックル』。ビートたけしはどう考えている?
27日放送の『ビートたけしのTVタックル』(テレビ朝日系)で、ビートたけしが東京五輪について、独自の見解を示した。
■東京五輪開催について議論
この日の番組は東京五輪の開催について議論する。阿川佐和子は元水泳銅メダリストの田中雅美氏に「オリンピックって、金儲けを元にしてやる競技じゃないでしょ」「金儲けのために純粋な選手が利用されている構図になっているわけじゃないですか」と指摘。
一方、スポーツジャーナリストのフローラン・ダバディ氏は有観客開催に「大賛成」と話し、ソーシャルディスタンスなどの対策が講じられていること、ワクチンやPCR検査も実施されていることなどを根拠として挙げる。
そして、海外メディア関係者による感染リスクについても「グループで動くため、1人が陽性になったら全員が濃厚接触者になって取材ができなくなるという危機感がある」と主張。
そして、「競技を取材する記者が街に出ることはない」「20時間労働で、街角に出る力もない」などとし、「外国人記者がルールを破ることはない」と訴えた。
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■たけしが五輪について独自見解
番組の最後に阿川から「どうですか」と聞かれたたけしは、「人間はクルマに乗りゃものすごい速いのに、ただ素足で走って100メートル9秒いくつで走ることが、『そんな感動することのか』と思うじゃん。感動するんだ、これがな」と話す。
続けて、「クルマ乗って、42.195キロ、本当は2~30分で走れるのに、マラソンで2時間何分かかって、それをこう、見るんだね。持ち上げるのも、みんな器具もなにも使わないで、それを素の人間が、どういうことをするかっていうのが、やっぱり面白いんだなあ」と語る。
最後に「というわけで、『オリンピック見たいな』ってまた言うと、怒られちゃうから気をつけましょう」と持論を展開した。
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■6割は延期支持だが…
東京五輪については現状新型コロナウイルスの新規感染者が減少しないことや、海外から関係者が日本に入国することで、変異株などが蔓延するリスクなどを根拠に、中止を望む声が根強い。
しらべぇ編集部が昨年12月、全国10〜60代の男女3,140名を対象に実施した調査でも、59.2%が「2021年の東京五輪は延期したほうがいい」と回答した。
中止を望む声が相次ぐなかで、あえてオリンピックの魅力を語り、「見たいと言うと怒られる」と発言したたけし。そんな彼に一部視聴者からは「見たいという意見もあっていい」「五輪には感動があることは事実」など、同調や賛同の声も上がっていた。
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(文/しらべぇ編集部・佐藤 俊治)
対象:全国10代~60代の男女3,140名 (有効回答数)