熱海市土石流被害で安否不明者80人 自衛隊・消防・警察計1500人体制で捜索中
気象予報士の千種ゆり子氏は「何かが引き金となって、新たな土砂災害が発生する可能性もある」と話す。
大規模な土石流が発生した静岡県熱海市伊豆山では、5日も朝から安否不明者の捜索が続いている。また、市は4日に救助された女性1人の死亡を発表し、これまでに亡くなった人はあわせて3人となった。
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■被災範囲は延長約1キロ
静岡県災害対策本部によると、3日熱海市伊豆山地区において発生した土石流は、逢初(あいぞめ)川の源頭部の標高390メートル地点(海岸から約2キロ)上流から、逢初川を流下。土石流により被災した範囲は、延長約1キロ、最大幅約120メートルにわたる。
#第34普通科連隊 は、静岡県熱海市で発生した土砂災害に伴う災害派遣活動を実施中です。
写真は、行方不明者の捜索に取り掛かる様子です。 二次災害等に注意し全力で取り組みます。#板妻駐屯地 #34普連 pic.twitter.com/9tlJpuxHcE
— 陸上自衛隊 板妻駐屯地【公式】 (@JGSDF_ITAZUMA) July 4, 2021
県では自衛隊などの派遣を要請するとともに、現地で被害状況の把握を行っている。
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■1500人体制で捜索
5日午前7時現在の救出者は23人で、負傷していた2人のうち1人の死亡が確認された。最新の安否不明者は80人、避難者は562人で、被害棟数は約130棟(127世帯、215人)。
安否不明者の捜索には、陸・空自衛隊266人、地元消防、東京消防庁、横浜市消防などあわせて618人、警視庁、新潟県警など359人が参加。また海上保安庁は巡視船4隻が海上から捜索を行っている。