オンライン賽銭を集めようとしたサイトが炎上 写真の無断使用に憤る神社も
「オンライン賽銭をうたう『カミムスビ』というサイトと一切の関係がない」と表明の神社相次ぐ。
「カミムスビ」を名乗るサイトが、先月21日から「お賽銭を購入し、オンラインで奉納することができる」と告知。方法としては、「サイト上の神社メニューより、50円から可能でクレジットカード決済できる」とうたった。
しかし、各神社の許可を取っておらず、クレームが殺到する事態に陥っている。
■一切関係がない
茨城県石岡市にある常陸國總社宮(ひたちのくにそうしゃぐう)は、Twitterやホームページ上で「常陸國總社宮はオンライン賽銭を受け付けておりません」。
【注意】常陸國總社宮はオンライン賽銭を受け付けておりません。
当宮hpにも掲載しましたが、オンライン賽銭を謳う「カミムスビ」というサイトと当宮は一切の関係がございません。
サイトへのアクセスにより何らかの影響を被る可能性がございますのでご注意下さい。 pic.twitter.com/mmcgTBdYxx— 常陸國總社宮(ひたちのくにそうしゃぐう) (@sosyagu) July 8, 2021
「当宮ホームページにも掲載しましたが、オンライン賽銭をうたう『カミムスビ』というサイトと当宮は一切の関係がございません。 サイトへのアクセスにより、何らかの影響を被る可能性がございますのでご注意下さい」と投稿。
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■全国の神社が注意喚起
しらべぇ編集部の取材に対して広報担当は、「無許可で写真などが使用されている」と憤る。各地の神社は、SNS上で同じような投稿を行い、注意を促している。
全国8万社の神社を包括する組織「神社本庁」には、全国の神社から「やりかたがおかしいのではないか」といった問い合わせが寄せられている。広報担当は取材に対して、「サイトや賽銭のシステムに疑義を感じたため、運営者にメールを送ったところ8日夜に回答があった」と話す。
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■「善意でやったつもり」と運営者
メールには「善意でやったつもりだったが、やりかたに不備があったため賽銭機能は停止する。無断転載については、個別に誠心誠意対応する」などと書かれていたという。担当者は「不満やクレームがある神社は、このサイトに直接申し出てほしい」と述べた。
「カミムスビ」の運営者は、ホームページで謝罪した上で「お賽銭機能に関しては、今後各所との調整により決めさせていただく」と表明。掲載されている神社に対しての事業の説明については「連絡を怠っていた」としている。
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(取材・文/しらべぇ編集部・Sirabee編集部)