舛添要一前都知事、五輪の陰で感染拡大に懸念 「感動物語が続いているが…」

舛添要一前東京都知事が、五輪報道の裏で着実に拡大する感染状況に懸念を示した。

2021/07/26 00:40


舛添要一

ついに開会を迎え、メダル獲得のニュースも連日報じられるなど、世間でも盛り上がりを見せている東京オリンピック。しかし、この陰に隠れてコロナ感染が拡大していることを、舛添要一前東京都知事が25日の自身公式ツイッターで指摘、懸念を示した。



■五輪報道の裏で…

この日のよる11時すぎ、舛添氏は自身のツイッターに「五輪の各競技、感動物語が続いているが、コロナ感染の拡大は止まらない」と投稿。オリンピックを取り巻く報道とコロナの感染状況に関し、冷静な指摘を行う。

同ツイートでは続けて、「今日は全国で5020人が感染、検査数にもよるが日曜日にこの数字は驚きだ。東京1763人、神奈川531人、埼玉449人、千葉279人と首都圏だけで3022人、大阪471人、沖縄209人、福岡162人、北海道113人と拡大」と全国主要都市の最新情報もまとめている。


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■「五輪の光とコロナの影」とも

そして最後には「五輪の光とコロナの影」とつづり、オリンピックが盛り上がる裏で感染が広がる現状を表現。選手たちの活躍が喜ばしい一方で、懸念材料もあることを改めて指摘したのだった。

このツイートに対し、フォロワーからは「10日後辺りを思うと恐ろしいです」「コロナ禍で開催はリスクは覚悟の上だと思ってました」「一体、週明けはどうなるのだろうか。かといってオリパラは最早中止はできないだろうし」など、不安の声が寄せられている。


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■これまでにも功罪を指摘

舛添氏はこれまでにも、コロナ禍における五輪の功罪両面に着目している。開会後のツイッターでも、「コロナ感染拡大下での五輪競技は、『公平さ』が問題となる」「今回の五輪を将来の歴史家はどう評価するのでしょうか?」「今後の検証を忘れてはならない。『終わりよければ全てよし』ではない」などと冷静に指摘。

日曜日としては過去最多となった25日付の新規感染者数に対しても、「東京の人出は多い。五輪競技の熱狂とコロナ感染者数の増加が同時進行である。チキンゲームのようだ」と指摘していた。

オリンピック報道が過熱する中、確かにかき消されている感のあるコロナの話題。しかし、依然として予断を許さない状況は続いているだけに、今後も忘れてはならないだろう。

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(文/しらべぇ編集部・玉山諒太

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