茂木健一郎氏、首相の原稿読み飛ばしに苦言 「普段の姿勢が問われてる」
平和記念式典での原稿読み飛ばしが物議を醸した首相に対し、脳科学者の茂木健一郎氏が持論を述べている。
6日の広島平和記念式典で、原稿の読み飛ばしが物議を醸した菅義偉首相。これに関し、脳科学者の茂木健一郎氏が、7日朝に投稿したYouTube動画で持論を述べた。
■今回は真面目にコメント
普段はコミカルにユーモアを込めて時事問題を斬る茂木氏だが、戦争に関するテーマとあってか今回は真面目にコメント。まずは冒頭で、「暑かったんですよねあの会場」「最初から言い間違いもあったりして。ちょっと頭がクリアじゃない状態だったのかなぁって」と首相に同情する。
一方、「一番大事なメッセージですよね、被爆国日本の総理として。そこでああいう言い間違いをしてしまうっていうのは、まぁ、本当に失態なんでしょうね」と苦言も。
しかし続けて、「どこかの市長さんみたいに、意図的に金メダルを噛むっていう行為とは少し違うわけで。無意識の失態ですよね」と他意はないとも指摘した。
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■「平和を訴えるチャンス」と残念がる
その後は「まぁ、大変残念だったなって。それ以上とやかく言うつもりはない」としたが、ここで「今回の読み間違いは無意識下で仕方ないとして、普段の姿勢が問われてると思うんですよね」と踏み込んだ分析が飛び出す。
「ちょうどオリンピック開催してて、世界に向けて平和を訴える非常に重要なチャンスだし」と時機に触れると、「核の拡散っていうことも随分起こってしまっていて。それから深刻なのは、核兵器禁止条約が発行したんですけども、実効性が今のところあんまりないと」など、国際情勢に言及した。