小池都知事、豪雨とコロナは同じ災害だと説明 違いは「見えるか見えないか」
小池都知事、猛威を振るうデルタ株について言及。不要不急の外出自粛を改めてアナウンスした。
13日、東京都の小池百合子都知事が都庁にて定例会見を実施。急拡大している新型コロナウイルスの感染状況は災害級であると言及した。
■ウイルスは見えないが…
会見冒頭、九州・中国・四国地方の豪雨について触れた小池都知事。広島だけでなく、西日本から東日本の広い地域で大雨特別警報が発表される可能性もあることから、「命を守る最善の行動と最大級の警戒が必要です」と注意を呼びかける。
さらに続けて、「新型コロナウイルスも災害として同じこと。豪雨とウイルスの違いは見えるか見えないか」「豪雨による洪水は雨によってもたらされる自然現象。ウイルスは見えないが、今まさに洪水が起こっている」と豪雨と新型コロナウイルスの脅威を重ね合わせて説明した。
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■デルタ株の脅威
新型コロナウイルスも従来株から強力なデルタ株への置き換わりが進み、感染が急拡大。12日の東京都の新規感染者数は4,989人、7日間でならすと前週比109%の3,976人となっている。
猛威を振るうデルタ株に対して小池都知事は、「今頃マスクの話かよといわれるかもしれないが、敵がより強靭になったのならば、もう一度基本を確認しましょう。またマスクの話かとバカにしないでいただきたい」と当たり前のことを厳守する大切さを説く。
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■不要不急の外出自粛を訴えた
感染拡大の原因となっている繁華街の人流については、「私達の意志があれば抑えられますし、今抑えないと助かる命も助からなくなる。病床がふさがってしまい、コロナ以外の症状の方の手術が遅れてしまう。このような形がずっと続いて良いのだろうか」と不要不急の外出自粛を強い口調で訴える。
都民とともに意識を合わせ、「自分自身や家族、大切なひとを守る行動を取っていただきたい」と小池都知事は語ったが、都内ではお盆帰省や夏休みに合わせPCR検査場に長蛇の列が生じる現象も散見されており、アナウンスだけでは高い効果が見込めそうにない。
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(文/しらべぇ編集部・Sirabee編集部)