まるで“写真”に見える球体アート 作者は「アクリル絵の具で描いている」
作者は「360度どこを見ても破綻なく風景がつながって見えるように描くことにつきる」と話す。
「自由は最も尊いものである」を教育理念とする多摩美術大学は16日、来年1月と3月に学内で卒業制作展を開催することを発表。その大学の非常勤講師であるArtist画家の作品が、SNS上で話題を呼んでいる。
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■完成まで約2カ月
兵庫県尼崎市出身の鮫島大輔さんは、母校である多摩美術大学の非常勤講師。現在大きな反響となっているのが球体アート動画で、まるで写真が埋め込まれているようだ。
鮫島さんは、Sirabee編集部の取材に対して「アクリル絵の具で球体に直接風景を描いており、パソコンも全天球カメラも用いない」と話す。
また、「描くための資料として描く場所の写真を撮影し、それを見ながら球面による歪みを極力目視で自然に見えるよう調節しながらひたすら筆で描く」とも語った。完成までには1~2カ月かかるそうだ。
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■気の遠くなる作業
制作する上での苦労については「360度どこを見ても破綻なく風景がつながって見えるように描くことにつきる。球体は、当然だがキャンバスのように画面の端がない。どの部分も中心になり得るため、画面すべてを中心にしてもおかしくないレベルまで描きこむことは気の遠くなる作業」と話す。
確かにじっくり見ていくと、写真ではなく絵であるということが確認できるが、パッと見は騙されてもおかしくないクオリティである。