盛岡じゃじゃめん発祥の店『白龍』 複雑なうま味の秘伝味噌が絶品
盛岡三大麺のひとつ、じゃじゃ麺。3つの中では最も個性的なおいしさかもしれない。
世界でも有数の漁場・三陸海岸を有する岩手県は、海の幸の宝庫であるだけでなく、前沢牛や短角牛など肉も美味しい。さらに県庁所在地の盛岡には「盛岡三大麺」と呼ばれる独特の麺文化が根ざしている。
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■白龍発祥の「じゃじゃ麺」
盛岡三大麺とは、お椀に一口大に盛った温かい蕎麦を「はい、どんどん」といった掛け声とともに次々と給仕するわんこそば、強いコシが特徴の盛岡冷麺、そして旧満州をルーツとする独特の麺料理・盛岡じゃじゃ麺だ。
わんこそばは麺自体は一般的な日本蕎麦、冷麺も焼肉屋などで身近なため、三大麺の中で最も聞き慣れない人が多いのは、じゃじゃ麺かもしれない。
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■旧満州がルーツ
今や市内でも数多くの店が提供し、東京のアンテナショップにも置かれているじゃじゃ麺だが、その発祥は岩手県庁近くにある1軒の店・白龍(パイロン)だ。
太平洋戦争前、旧満州に移住していた初代店主・高階貫勝氏が、現地の料理・炸醤麺(ジャージャー麺)の味にこだわってつくった味噌が味の要になっている。