不正出血と生理不順が続いた女性 子宮ではなく肝臓で胎児が育っていた
不安を覚えた女性が診察を受けると、上腹部で妊娠していることが発覚したという。
ある女性が、体調不良になり病院で診察を受けたところ、妊娠が発覚した。さらに極めて異例の場所で胎児が育っていたことが判明し、そのことをTikTokに投稿した医師の動画が、話題を集めている。『Mirror』など海外メディアが報じている。
■異例の「肝臓」で着床
ある女性(33)が、14日間続く不正出血と、前回の生理終了から49日が経過していたことから、医師の診察を受けた。超音波で調べたところ、子宮ではなく別の場所に着床していたことが発覚。それも極めて異例の「肝臓」で、胎児が育っていることが判明したという。
カナダ・マニトバ州のChildren’s Hospital Research Institute(子供病院研究機関)に勤務する小児科医のマイケル・ナービー医師は、TikTokに投稿した動画で「すべての事例を見つくしてきたと思っていたけど…」と、その驚きを語っている。
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■異所性妊娠でも稀なケース
イギリスでは、卵管での異所性妊娠(子宮外妊娠)は90件に1件程度見られ、年間約1万1,000件ほど発生しているという。
卵管は子宮と卵巣をつないでいる管で、そこで胎児が成長すると卵管が破裂してしまう恐れがある。その場合、母体が命にかかわる大量出血を起こす可能性があるため、妊娠を終了させる必要があるのだ。
また、稀に卵管の間違った方向に卵が移動してしまった場合、腹部での妊娠も起こり、異所性妊娠の中で約1.4%ほど見られるという。しかし、今回の女性のように上腹部、肝臓での妊娠は非常に稀だという。