令和のミルクスタンド、その「進化ぶり」がスゴかった… 次回開店は一週間後!?
街に突如現れた「ミルクスタンド」が話題を呼んでいる。あのレトロな風貌とは違い…。
全国各地にひっそりと存在し愛され続ける「ミルクスタンド」。時代の流れとともにその姿は減り続けているが、11日、東京・吉祥寺に新たなミルクスタンドが登場し話題を集める事態に。令和の時代にミルクスタンドだと…!
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■レトロな「ミルクスタンド」が進化
どこか懐かしいビン牛乳とアンパンなどの軽食などを揃えるミルクスタンド。都心ターミナル駅を見るとJR秋葉原駅や御徒町駅内にまだ存在しており、立ち飲みスタイルでサラリーマンがゴクッと牛乳を一気飲みし、電車に飛び乗る朝の光景が。今も昔も、時間のない人たちにとっては貴重な朝食スポットなのだ。
そんな中、11日、東京・吉祥寺駅から徒歩7分の場所に、新たなミルクスタンド「武蔵野デーリー CRAFT MILK STAND」(以下、武蔵野デーリー)が誕生した。40代の記者にとって、どこか「昭和」を感じさせる古き良き食文化がミルクスタンド。「50年の歴史に幕」などの閉店情報は見聞きしても、常設店としての新店情報は聞いたことがなかった。
同店はこれまでのミルクスタンドの主流であった「多彩で安価なビン牛乳」という特徴を転換させ、手間ひまかけて飼育、搾乳されたプレミアムな「クラフトミルク」だけを扱うという専門店。これまでのイメージと全然違う。早速行ってみた。
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■希少でウマい「放牧牛」ミルク
武蔵野デーリーの店主は今年77歳になる木村義之さん。先代がこの地で“牛乳屋”を創業したのは約100年前で、昔から地元で知られた存在だった。
年齢的に配達などが難しくなったこと、さらには「本当においしい『放牧牛』のセレクトショップをやりたい」という夢を叶えるため、広告代理店で働く息子・充慶さんと手を取り合い、同店をオープンさせた。
キーワードとなる「放牧牛」とは何か。同店・充慶さんは、「国内ではつなぎ飼いの乳牛が大半ですが、一部、放牧されながらのびのび飼育される乳牛が存在しています。この放牧牛のミルクは、サラッとしていて臭みがなく、スッキリさとうま味のバランスが最高なんです」と解説する。