スナク英首相を77歳女性が「もっと頑張れ」と叱咤 率直な意見に賞賛の声も
国民が物価上昇にあえぐ中、富豪の首相はどう舵を取っていくのか。注目が集まっている。
与党・保守党の党首選で、リシ・スナク元財務相（42）が新党首に選出され、25日にイギリス首相に就任した。ときに「裕福すぎる」と非難されるスナク首相が、大学病院を訪れた際に、高齢の患者から看護師の給与アップを指示されたという。
『Mirror』や『The Guardian』などの海外メディアが、首相と77歳の女性のやり取りを報じている。
■真正面から首相を非難
25日にイギリスの首相に就任したばかりのリシ・スナク氏が、このほど南ロンドンにある大学病院へ視察に訪れた。スナク氏は当初、病院のスタッフたちと笑顔で写真を撮るなどして、穏やかな時間を過ごしていた。
ところが、スナク首相が、入院していたキャサリン・プールさん（77）に「病院スタッフの対応は良かったか」と尋ねると、和やかな雰囲気は一転。真っ直ぐに首相の目を見つめたキャサリンさんが「いつもスタッフはとても良くしてくれる。だからこそ、彼らの給与が低いのは本当に残念」と政府の財政政策を非難した。
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■悩みの種の看護師の給与
イギリスでは、税金によってNHSと呼ばれる国民保険サービスが運営されており、国民は税金を払う代わりに、無料で医療サービスを受けられる。一方、税金によって賄われる看護師の給料は、近頃の物価上昇や、看護師という仕事の大変さに見合っていないと批判されており、政府にとって悩みの種となってきた。
キャサリンさんはそうした状況を踏まえ、新しくイギリスの代表となったスナク首相に厳しく詰め寄ったのだった。
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