プリクラ横で発見した機械、何かがおかしい… アラフォー世代は「マジかよ」と驚愕
ゲーセンのプリクラコーナーで発見したカラフルなマシン。その「正体」を受け、とある世代に衝撃が走っているのだ…。
「異世界転生」ジャンルが人気を博して久しい昨今では、思わぬ再利用方法に対して「転生」という表現が使用されるケースも珍しくない。以前ツイッター上では、とあるゲームセンターで遭遇した「転生」に対し、驚きの声が多数上がっていたのをご存知だろうか…。
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■ゲーセンの筐体、何かがおかしい…?
今回注目したいのは、ツイッターユーザー・Hyde棒さんが投稿した1件のツイート。
「近所のゲーセンのプリクラコーナーで、何故かブラストシティが変なオブジェとして第2の人生を送っていた」と意味深な文章が綴られた投稿には、ゲームセンターのプリクラコーナーが写った写真が添えられており、手前をよく見ると…。
そこには格闘ゲーム全盛期の90年代を支えた、由緒正しきゲーム筐体「アストロシティ」の後継機にあたる「ブラストシティ」が、パステルかつファンシーな配色で「転生」した、思わず目を疑う光景が確認できたのだ。
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■「オシャレで良い」と「悲しい」で真っ二つ
今でこそ「eスポーツ」という言葉を耳にしたりと、スタイリッシュなイメージが定着しつつある格ゲー。しかし黎明期〜全盛期に当たる90年代のゲーセン事情は、文字通り世紀末であった。
今でこそ絶滅危惧種となってしまったが、対面代の対戦相手に灰皿を投げたり(通称:灰皿ソニック)、リアルファイトを挑み出す血気盛んな格ゲーマーも存在し、当時のゲーセンに対して血で血を洗うような「魔窟」のイメージを抱く人もいるだろう。
しかし30年近い時が流れ、格ゲーだけでなく「ゲーセン」のイメージも大きく変貌を遂げる。現在では「プリクラ」や「クレーンゲーム」に特化したゲーセンも珍しくなく、オンライン環境の充実から「そもそも格ゲーは家で対戦するもの」と考える人も少なくない。
こうして少しずつ、ゲーセンから筐体が消えていくのか…などと感傷的な気分になっていた折に、前出の「ブラストシティ転生」である。こちらのツイートは世のゲーマーたちに大きな衝撃を与えており、投稿から数日で1,000件以上ものRTを記録するほど大きな話題に。
現役時代のブラストシティを知っているツイッターユーザーからは「悲しい」「せめて稼働させてあげてくれ」「プリクラに下ったのか…」など、戸惑いの声が上がっている一方で「オシャレでめっちゃ良いじゃん」「発想もカラーセンスも、素晴らしいと思う」といった具合に、決して少なくない称賛の声も寄せられていたのだ。
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■ゲーセン担当者、正体を語る
ツイート投稿主・Hyde棒さんはこちらの筐体を、大阪府大阪市内にあるショッピングモール「あべのキューズモール」内のゲームセンター「GiGO あべのキューズモール」にて発見したという。
Hyde棒さんは、当時の心境について「こうしたアーケード筐体など知らぬであろう若い女性たちの集まるプリクラコーナーを占拠してまで、なぜパステルカラーの筐体が4台も…と思いました」と振り返っており、やはり大いに動揺してしまった様子。
そこで今回は、GiGOを運営する企業「GENDA GiGO Entertainment」の担当者らに、詳しい話を聞いてみることに。
まず話題となった店舗については、2021年7月30日に「韓国制服レンタルが楽しめるアミューズメント施設」としてオープンしたものであると判明。
「女子高生が今一番行きたい場所」になることを目指して運営している施設とのことで、ティーン層から支持を集める最新プリントシール機やグッズ物販など新しい「楽しい空間と時間」を提供している…ようだが、我われからすると「男子禁制の花園」としか思えないエリアに「男たちの汗と涙の塊」とも呼ぶべきブラストシティが進出したギャップを、改めて感じてしまう。
ことの経緯について、同社の「業態開発部 コンテンツ開発課」担当者は「元々、韓国制服レンタルコーナーのフォトスポット内に、オブジェとして設置していた筐体となります」「韓国の弘大(ホンデ)で起こっているレトロブームに合わせ、ゲームセンターの筐体を『映えスポット』として再利用しました」と説明する。
そのため、本来は「フォトスポット」を利用するユーザーしか見られなかった代物なのだが、「映える」世代に向けた新たなゲームセンターを目指す業務拡大の一環で一度場所を移動させ、ツイート投稿主・Hyde棒さんがタイミングよくその瞬間を目撃した…というワケなのだ。