鳴り物・声出し復活で侍ジャパン応援団が素晴らしすぎた ヌートバーの応援歌には疑問も
23日のプロ野球オープン戦から声出し・鳴り物応援が復活。侍ジャパンの壮行試合でも応援団が見事な演奏を魅せた。
ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)東京プールを来月に控えた野球日本代表『侍ジャパン』は、25日、福岡ソフトバンクホークスと壮行試合を行い、8対4で勝利を収めた。
7番を務めた岡本和真(巨人)が先制を含む2打席連続適時打を放ち、投げては先発の佐々木朗希(千葉ロッテ)が160km/h超えを連発。最速で162km/hを記録した。一方で守備のミスも目立ち、ソフトバンク相手に4点を失う結果に。
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■声出しと鳴り物応援が復活
23日から始まった今年のプロ野球オープン戦では、「声出し応援」と「鳴り物応援」が解禁。外野席には、コロナ禍以前は定番だった応援団の姿が数年ぶりに復活した。
トランペットのメロディと太鼓のリズムにのせたチャンステーマや選手ごとの応援歌が、球場にかつてのような賑わいと活力を演出している。侍ジャパンが戦うひなたサンマリンスタジアムのライトスタンドでも、鳴り物を手にした応援団が大きな旗を振って観客を鼓舞していた。
その応援団が、あまりに素晴らしすぎたのだ。
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■侍ジャパン応援団の演奏が見事
25日は、このメンバーで戦う侍ジャパンとしては初の対外試合。この日はMLB所属選手の出場はなかったが、打席に立ったのはセ・パ6球団の14選手だった。
2017年に常設化された侍ジャパン応援団は、12球団の応援団員が結集。そのため、全チームの選手の応援歌に対応することができるのだ。
実際、どの選手の曲も見事に演奏し、選手名のコールもリード。応援団だけでなく、外野席のファンの声や動きも一体感にあふれていた。3年間、球場で演奏も声出しもできていなかったとは思えないほどの仕上がりだ。
この試合で適時打を含む2安打を放った近藤健介(ソフトバンク)などは、今季から採用された新応援歌もしっかりキメていた。
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■ヌートバーの応援歌は…
ちなみに、鳴り物や応援歌での応援は、野球の本場・米国にはない日本独自の文化。そのため、日本のプロ野球で活躍した後、MLBに移籍した選手にはかつての応援歌があるが、マイナーを含む米国リーグでしかプレーしていない選手にはそもそも応援歌がない。
そこで気になるのが、セントルイス・カージナルスでプレーするラーズ・ヌートバー外野手。日系2世で、2018年のMLBドラフトでカージナルスに指名され、侍ジャパンメンバーに初選出された。
ヌートバーの応援歌候補は、25日の試合後にサンマリンスタジアムのライトスタンドで披露されたが、『野球場へゆこう』ともともと一部で不評の声もある侍ジャパンのチャンステーマ『スーパースター』の2パターン。いずれも従来の持ち歌の流用だ。
ファンの間では、今回のWBC限定になったとしても、MLBから駆けつけてくれるヌートバー選手に「オリジナル曲を作ってほしい」といった声も少なくないようだ。
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(取材・文/Sirabee 編集部・タカハシマコト)