花粉症、家の中でできる対策が目からウロコ 「帰宅後の習慣」を変えるだけで…
過去最強クラスの花粉が飛び交うと同時に、行動制限のない春を迎える。この時期、家の中での花粉対策が重要なようで…。
3年ぶりに行動制限のない春を迎え、レジャーや旅行の予定を立てる人も多いことだろう。ただ、外に出る機会が増える分、花粉症のリスクも高くなる。
この時期、するべき「家ナカ花粉対策」があって…。
【関連】「トマトを食べると花粉症が悪化する」説を検証 意外な事実に耳を疑う…
■行動制限がない花粉シーズン
3月に入ってスギ花粉が猛威を振るっている。今春の花粉飛散量に関して、東京都は昨年の2.7倍、環境省もここ10年で過去最大と予測。過去最強クラスの花粉が飛び交う年といっても過言ではない。
また、今年の春は緊急事態宣言やまん延防止等重点措置などの制限が出ていないため、例年より外出する機会が増えることが予想される。より花粉に注意が必要だが、特に帰宅後の対策が必須である。
関連記事:「トマトを食べると花粉症が悪化する」説を検証 意外な事実に耳を疑う…
■エステーの「家ナカ花粉対策」
外から帰ってきた後の花粉対策を中心に呼びかけているのが、花粉症対策商品「MoriLabo(モリラボ)」を発売するエステーだ。同社は、アレルギー専門医と花粉症原因物質研究の専門家監修のもと、花粉対策ガイド「ニューノーマル花粉対策ガイド2023」を作成し、ホームページで公開。
その中に、「家ナカ花粉対策」がある。外出した際、花粉が身体や衣服につくため、上着を玄関で脱いだり、家に入る前に上着に付着した花粉をブラシやテープで取り除くなど、すぐに実践できることが記載されているのだ。
他にも気を付けるべきことはあるのだろうか。エステーの「花粉対策ガイド」の監修を務める、埼玉大学大学院理工学研究科教授・工学博士で環境科学研究者の王青躍(おう せいよう)教授に話を聞いた。
関連記事:高橋みなみ、“過去10年で最大”予想のスギ花粉に悲鳴? 「鼻やばい」
■帰宅後にできる対策
まだ朝晩は冷え込むため薄手のコートを羽織って出かける人も多い。王教授によると、帰宅後、コートをかける場所も気を付けたほうがいいとのこと。
「上着などはハンガー掛けなどを使って、玄関近くに置きましょう。リビングや寝室への花粉の持ち込みを減らすことができます」(王教授)。
家の中で過ごす時間が多い場所には、外出時に着た服を持ち込まないようにしたい。同じ理由で、帰宅後にするべきこともあるようで…。
「髪の毛や顔にも花粉が付着しております。そのため、帰宅後すぐに顔を洗ったり、先にお風呂に入って花粉を洗い流すことも花粉対策の1つとなります」(前出・王教授)。
仕事から疲れて帰ってきて、ソファーや布団に飛び込みたい気持ちは分かるが、この時期はグッと堪えて先にお風呂に入るようにしよう。
関連記事:指原莉乃、目のかゆみに「花粉??」 同様の症状を訴える声多数集まる
■花粉対策と換気、どっちを優先?
余談だが、幼少期から花粉症を患う記者は、窓を締め切って空気がこもるのが苦手で、一日一回は換気したい性分だ。ただ、窓を開けると花粉が部屋に入る可能性がある。そのため、この時期は花粉対策と空気の入れ替えとどちらを優先するべきか迷ってしまう。
前出の王教授にこの疑問をぶつけたところ、「花粉症の方は、僅かな花粉症原因物質が家の中に入ると発症してしまいます。花粉症の方がおられましたら、基本的に換気はしないようにしてください。どうしても必要な場合は、地域によって多少ずれますが、花粉飛散量の少ない早朝や夜間の一時間程度が妥当ではないかと思います」という回答を寄せてくれた。
原則、換気はせず、必要であれば、加湿器や空気清浄機等を付けるのがいいかもしれない。少しずつ暖かくなり、花見やピクニックには最適だ。そうしたレジャーから帰宅した際は、「家ナカ花粉対策」を徹底したい。
・合わせて読みたい→指原莉乃、目のかゆみに「花粉??」 同様の症状を訴える声多数集まる
(取材・文/Sirabee 編集部・斎藤聡人)