『音呼』は何と読む? 約6割が正しく読めたおしゃべり上手なアノ鳥とは
似ているようで似ていない? 「音呼」と「鸚鵡」、その見分け方とは。
人間の言葉を真似て発することで知られるあの鳥。中には、事件に関わる重要な言葉を発し話題になったものも…。
■「音呼」は何と読む?
Sirabee編集部が全国の10代~60代の男女1,000名を対象に「音呼」の読み方に関する調査を実施したところ、全体で66.0%の人が「いんこ」、34.0%の人が「おうむ」と読むと回答した。
「いんこ」と読む人は男性が66.7%で女性が65.2%。「おうむ」と読む人は、男性が33.3%、女性は34.8%という結果に。
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■正しくは「いんこ」
「音呼」の正しい読み方は、「いんこ」。インコ科(鸚哥科)に属する鳥の総称で、オウム科とともにオウム目を構成する。基本的に種子食だが、種によっては果実、ナッツ、葉、昆虫、時にはほかの動物を捕食するものも存在する。
インコは人間の言葉を真似して発することで知られており、人間の声帯のような働きをする「鳴管(めいかん)」という器官を使って、気管末端の鼓室で共鳴させて発声している。中には、事件を解決に導く重要な言葉を発したとして話題となったインコもいたようだ。
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■「おうむ」の漢字は「鸚鵡」
「おうむ」は「鸚鵡」と書く。オウム目オウム科に属する21種の鳥の総称。1840年に英国の自然学者がインコ科の亜科として分類して以降、多くの学者が研究を重ねてきたが、オウムの種の相互の関係は現在でも完全には解明されていないという。
インコとの違いについて、形態学においては、胆嚢の有無や頭蓋骨など骨格の形状、頸動脈の位置などがあげられるが、これらを客観的に見分けるのは難しい。では、インコとオウムはどのように見分ければいいのだろうか。
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■インコとオウムの見分け方
すぐに見分けがつくポイントはいくつかある。まず挙げられるのは、冠羽(かんう)の有無だ。頭の上に生えている羽根のような毛はオウム特有のもので、冠羽があればオウムというイメージがある人もいるだろう。インコ科でありながら冠羽を持つヘイワインコなどの例外もあるが、概ね冠羽の有無で見分けがつきそうだ。
色も見分ける目安になる。カラフルなインコに対して、オウムは白や黒などの単色のものが多い。特にオウムの羽根の色は地味であることが多いようだ。
大きさの違いで見分けるという意見もある。大きい鳥はオウム、小さい鳥はインコだと考えれば良いようだが、これにも、コンゴウインコのようにインコ科でありながら全長90cmにもなる例外があり、あくまでも目安だ。お店などでインコやオウムに出会ったら、これらの特徴に注目して観察してみると新たな発見があるかもしれない。
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(取材・文/Sirabee 編集部・蒼羽 結)
対象:全国10代~60代男女1,000名 (有効回答数)