元ジャニーズ・橋田康氏、性的虐待の法改正のポイントを訴え 今後は「事務所との架け橋に」
元ジャニーズ・橋田康氏がきょう26日、都内で記者会見を実施。自らの身に起こった性加害の詳細と今後の活動の展開について説明した。
ジャニーズ事務所の故・ジャニー喜多川前社長による性被害を訴えている元同事務所所属の橋田康氏が26日、都内で記者会見を行い、自らの身に起こったことと今後の展開について説明した。
■10代の橋田氏に起きた性加害
1998年にテレビ番組のオーディション企画に参加したことで活動を始めたという橋田氏は、それから約7年間、19歳になる年まで活動を続けた。
そして、活動を開始して1年ほど経った頃、公演で訪れた宿泊先のホテルで就寝後にロックをかけていたはずの部屋に侵入してきたジャニーさんによって性被害を受けたことを説明。翌朝、ジャニーさんに1万円を渡されたと付け加え、“自分は1万円の価値なのだ”と思ったということを明かした。
加えて、ジャニーさんのプロデューサーとしての才能のすごさを尊敬していること、「性加害がなかったら…」と思うこともあったと述べた。
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■法整備の一助に
ジャニーさんによる性加害問題について、顔を出して問題提起することで自身の活動にリスクが生じることを理解した上でも、なお声を上げることの必要性を説いた橋田氏。それには、「児童虐待防止法に関する法整備の一助になりたい」という思いがあるという。
今月16日の国会ヒアリングに参加するにあたり、同法について勉強したという橋田氏。現行の同法では、保護者が18歳未満の児童に行う暴行・わいせつ行為などを児童虐待と定義しているが、ここで言う「保護者」とは親権を持つ親に限られることを知ったとのこと。
自身の性加害の経験を踏まえると、現行のままでは児童を守ることには不十分であることを主張し、第三者からの虐待防止を視野に入れた、現在提案されている法案の可能性について強調した。
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■性被害を見聞きした人の通報義務化
また、改正案のもうひとつのポイントとして、「経済的、社会的に地位のある第三者からの性暴力を見聞きした場合、その見聞きした人による警察への通報が法的に義務化される」ということにも言及。
見て見ぬふりの抑止が、さらなる被害を防止すること、そしてその重要性について語った。