スシロー、じつは存在した漢字名が予想外すぎる… 日本人の6割が「知らなかった」
大人気回転寿司チェーンのスシロー、じつは「漢字の名前」が存在したことをご存知だろうか。調査の結果、6割以上の人がこちらの名前を知らないと判明。
回転寿司チェーンの店名を見ると、明らかにスシローだけ異彩を放っていることに気づく。しかしそんなスシローも、かつては「別の名前」を使用していたことをご存知だろうか…。
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■他のチェーンから「浮いている」ワケ
がってん寿司、くら寿司、はま寿司、かっぱ寿司など、数多くの回転寿司チェーンが存在する中、明らかに1つだけ名前が浮いているのがスシロー。
回転寿司チェーン界の中では「○○寿司」という店名が一種の様式美となっている感すらあるが、スシローはそうした既存のスケールにとらわれない。表記が「ひらがな+漢字」でなく「カタカナのみ」という点にも、独自の美学が感じられる。
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■「スシロー」にも漢字の名前が…
しかしスシローも、以前は「ひらがな+漢字」の組み合わせから成る名前を冠していたのだ。
全国の10〜60代の男女1,000名を対象として「スシローの以前の名前」に関するアンケート調査を実施したところ、全体の60.3%が「すし郎」と回答。恐らく「スシロー」という文字の並びを見れば、多くの人がこちらか「寿司郎」の表記を連想することだろう。
しかし、残る39.7%はと言うと…こちらの人々は「すし太郎」を選択していたのだ。「『郎』は分かるが、『太』はどこから出てきたんだ」と、首を傾げてしまった人も多いと思うが、じつはこの「すし太郎」こそが、スシローの元々の名前なのである。
なお年代別の回答を見ると、なぜかリアルタイム世代ではない10〜20代が最も「すし太郎」と認識している割合が大きいという、珍事が確認できた。
そこで今回は「スシロー」ブランドの歴史をめぐり、運営会社である「株式会社FOOD & LIFE COMPANIES」に詳しい話を聞いてみることに。その結果、様々な事実が明らかになったのだ。
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■スシロー「40年の歴史」が深かった…
今から約40年前の1984年(昭和59年)、スシローの前身となる回転寿司店「すし太郎」が誕生。
命名の経緯について、FOOD & LIFE COMPANIES担当者は「まだ『すし』が高級なものであった時代、創業者が『ファミリーのお客さまにも気軽にすしをお楽しみ頂きたい』という思いから、お子さまにも親しみやすい名前をつけました」と、説明している。
その後は時代と共に「すし太」「スシロー」「あきんど」など様々な屋号を経て、全ての店舗が現在の「スシロー」の名に統一されたのは09年のこと。
なお、「スシロー」の由来については「“和”の趣を主張しながら、敢えてカタカナ表記することで、独自性、時代性、親しみやすさを印象づけています」との回答が得られたのだ。確かに、他のチェーンと比べて「スシロー」の馴染みやすさは、頭ひとつ抜けた印象を受ける…。
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(取材・文/Sirabee 編集部・秋山 はじめ)
対象:全国10代~60代男女1,000名 (有効回答数)