中国地方の中心都市はどこ? 「広島ではなく岡山」とも言えるワケ
広島、岡山、山口、島根、鳥取で構成される中国地方。最大の都市と言えば広島だろうが、岡山も負けないところが…。
中国地方最大の都市と言えば広島。これに異議を唱える人はそれほどいないはず。
■最大都市、中心都市は広島で決まり
広島駅の目の前には大きな百貨店があるが、広島駅は中心地から外れたところにあり、路面電車で紙屋町や八丁堀に言えばここが都会であることはすぐ分かる。
そごうや三越などデパート、商業施設が立ち並び、その近くには中国地方最大の歓楽街流川があり、平和記念公園や原爆ドームなど世界遺産が姿を見せる。
人口も100万を超え、首都圏の千葉市やさいたま市と比較しても都会と言えるだろう。
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■岡山が持つプライド
しかし、それに対して異議とまではいかないが、“中国地方の中心広島”に首を傾げる県がある。それが岡山だ。
岡山も政令指定都市であるが、岡山市と広島市を訪問すれば分かるが、まるで都市規模が違うし、誰もが広島の方が都会と思うだろう。
だが、岡山が唯一広島の負けないと自負するのが電車だ。じつは広島駅には、新幹線の他は山陽本線、呉線、可部線、芸備線と4つしかないのだ。
一方、岡山は新幹線以外に、山陽本線、伯備線、瀬戸大橋線、宇野みなと線、赤穂線、津山線、桃太郎線などがあり、しかも瀬戸大橋線の快速マリンライナーは高松、特急しおかぜは松山、特急南風は高知、伯備線の特急やくもは島根県、特急スーパーいなばは鳥取をそれぞれ結んでいる。
いわば、岡山駅は山陰と四国を繋ぐ電車のハブなのである。人口や都市規模は広島であるが、明らかに電車という視点では中心は広島ではなく岡山である。
これが岡山が対広島で絶対に負けないところであり、岡山県民の中には自らが中国地方の中心は岡山だと意識する人もいるのだ。
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(取材・文/Sirabee 編集部・セレソン 田中)