回転寿司マニアがいま「くら寿司」を心から応援したい理由
回転寿司マニアが、いま一番くら寿司を推したい理由。
原油高などが原因の輸入魚介類の高騰や、福島原発処理水の風評被害による輸入規制など、いま日本の水産業は危機的といえる状況にある。
そんな中、回転寿司を運営する企業は各社企業努力を続け美味しい寿司を消費者に提供しているが、とくにその中でも「くら寿司」を回転寿司マニアである記者は応援したい。
■マニアがくら寿司を応援したい理由
その理由はいくつかあるのだが、まず挙げたいのが「適正な価格で美味しい寿司を提供している」こと。
100円という値段を死守している企業の努力も物凄いことだが、くら寿司は東京23区内の店舗だとすべて125円とあえて高めの価格設定をしている。
また、最近中国が輸入停止をしているホタテも「日本の漁業応援キャンペーン」として1貫280円で提供。
正直に言うとキャンペーンとしてはあまりお得感を感じない価格で、最安値の寿司も100円の店舗に比べ1.25倍の値段と地味に高いが、そこにくら寿司を応援したくなる要素が詰まっているのである。
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■「普段どおりの適正価格」で売る
売れないホタテを買い叩いて激安価格で提供すれば客数は増えるだろうが、それは長くは続かずあくまで一過性のものであり、くら寿司と消費者が得をしても漁業者の真の応援には繋がらない。
そこで高品質な国産のホタテをあえて「普段どおりの適正価格」で売ることで、過剰な供給や安価で販売後に適正価格に戻ったときの消費者離れを防ぎつつ、販路の拡大に協力しているのだ。
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■「日本の漁業の未来」を考えて動いている
また、1皿125円という価格も、小売店で販売されている食料品の値上げを見れば適正なものだと思えるし、くら寿司は全国116の漁港と提携し、国産の天然魚(地魚)の販路拡大に2010年から取り組んでいる。
2010年にそのプロジェクトはスタートし、定置網にかかった魚を「一船買い」したり、自社養殖もおこなう「KURA おさかなファーム」も設立。小学校での低利用魚の販路拡大についての授業を行うなど、「日本の漁業の未来」を考えて動いているのである。
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■割高さを感じさせないエンタメ要素も
また、1皿の値段は他店に比べて高い場合が多いものの、ポケモンやちいかわなど人気キャラクターとコラボしたグッズが当たる可能性のある「ビッくらポン!」といったエンタメ要素もあり、割高感を感じさせず客を楽しませる取り組みも回転寿司を多く利用する客としては嬉しいところ。
浅草やスカイツリー、原宿などのグローバル旗艦店ではフォトスポットや独自のゲームなど、回転寿司以上に楽しめる場所もあり、エンタメ性の高さも子供連れにはうれしく感じる部分である。
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■持続的に提供可能な魚を楽しく美味しく食べる
回転寿司以外でもサンマに代表される漁獲量激減は、安価で美味しいを気軽に買える状況が当然だという意識を変えなければいけない現実のひとつで、とにかく安く仕入れて大量に売り、資源が枯渇するという悪循環は断ち切らなければならないだろう。
そこで「消費者がお得に感じる値段を維持しつつ、持続的に提供可能な魚を楽しく美味しく食べること」を考えているくら寿司は、回転寿司マニアとしては第一に応援したいと考えている。
そんなくら寿司で13日から開始する「まぐろと北海」フェアでは、餌に柑橘類の皮やオイルを混ぜて育てた「レモンひらまさ」も提供予定。日本の漁業の未来を考えながら、くら寿司で美味しい養殖魚を食べてみてはいかがだろうか。
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(取材・文/Sirabee 編集部・熊田熊男)