7割以上の人が年齢による変化を実感 「一昨年までは起きていられたのに…」
無理が効かなくなり、飲み会は休みの前の日だけ参加しているという人も。
襲いくる睡魔と戦いながら「最近無理がきかなくなったな」と思うことはないだろうか。
■以前に比べて夜更かしができなくなった
Sirabee編集部が全国の10代〜60代の男女1,000名を対象に実施した調査では、全体で71.2%の人が「以前に比べて夜更かしができなくなったと感じる」と回答した。
なお男女別に見ると、男性は71.5%、女性は71.8%という結果になっている。
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■飲み会参加は休みの前日に
編集部が話しを聞いた40代の女性は、「大晦日の夜はいつも日付をまたいで新年の挨拶をしてから寝ることにしているのですが、今回は年をまたぐ前に一度寝てしまいました」と述べた。一昨年まではちゃんと最後まで起きていられたそうだが、去年は途中でウトウトしてしまい、今年は完全に30分程度熟睡してしまったという。
会社の飲み会がつらくなってきたという40代の男性は、「上司が酒好きの人で、いつも最後まで付き合っているのですが、ここのところ、途中で眠たくなってしまうことが多くて」と述べた。最後まで付き合うと翌日の仕事の効率が悪くなるため、参加するのはなるべく金曜日や翌日が休みのときにするようにしているという。
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■加齢による生体リズムの変化が原因?
公益財団法人長寿科学振興財団の公式HP「健康長寿ネット」によると、加齢によって変化する生体リズムが、夜更かしできなくなる一因のようだ。
人の体内には300以上のリズムがあるそうで、加齢によって大きく変化しやすいのが「サーカディアンリズム」または「概日(かいじつ)リズム」と呼ばれている、自然環境サイクルに沿った24時間周期のリズムなのだそう。
年を取るにつれ、このリズムに変化が生じることで、早く眠くなり、早く目覚めてしまう、いわゆる早寝早起きになっていくというのだ。
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■睡眠をとるべきゴールデンタイムがある
体が訴える眠気を無視して無理に徹夜や夜更かしを続けていると、疲労も回復せず、さまざまな体調不良を引き起こす原因にもなりかねない。遅くまで起きていられなくなったと感じるようになったら、無理に逆らうことなく、年齢に合わせた生活リズムを整えていくことが健康の秘訣なのかもしれない。
特に、午後10時から午前2時は、ホルモン分泌のゴールデンタイムを言われており、そこでしっかりと睡眠をとれていることが重要だという。この時間帯にしっかり体を休め、疲れを翌日に持ち越さない生活を心掛けたいものだ。
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(取材・文/Sirabee 編集部・蒼羽 結)
対象:全国10代~60代男女1,000名 (有効回答数)