『セクシー田中さん』作者逝去で注視、原作漫画のドラマ化に潜む「リスク」 ネットでは厳しい声も…
『セクシー田中さん』原作者の突然の訃報が波紋を呼んでいる。改めて、原作漫画をドラマにする課題が浮き彫りになって…。
人気漫画『セクシー田中さん』の原作者・芦原妃名子さんの急死が波紋を呼んでいる。亡くなる数日前には、原作のドラマ化を巡る複雑な思いを吐露していた。
改めて、人気漫画をドラマ化する難しさが分かって…。
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■ドラマ化を巡る「改変」が話題に
『セクシー田中さん』は、昼間は会社内で周囲から変人扱いされているOL、夜はベリーダンサーとして生きるアラフォー女性「田中さん」の日常を描いた物語。昨年10月には、木南晴夏主演で日本テレビでドラマ化され、話題を呼んだ。
ただ、1月26日には、芦原さんは自身の公式X(旧:ツイッター)で、「今回のドラマ化で、私が9話・10話の脚本を書かざるを得ないと判断するに至った」とポスト。放送終了までドラマ版の脚本家とコミュニケーションが密にとれず、監督はじめスタッフとも内容について直接話せず、原作と大きく改変されていることを告白し、話題を呼んだ。
だが、28日には一連のポストを削除。翌29日に亡くなったことが分かり、衝撃を与えた。
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■漫画のドラマ化が多い理由
近年、人気の漫画をドラマ化するケースは多い。1月クールのドラマでも、Snow Man・渡辺翔太主演の『先生さようなら』(日本テレビ系)や山下智久主演の『正直不動産2』(NHK)、桐谷健太主演の『院内警察』(フジテレビ系)、3時のヒロイン・福田麻貴主演の『婚活1000本ノック』(同系)などは、原作漫画が存在する。
なぜ、これほど漫画の実写ドラマ化が多いのか。ある制作会社関係者は、「原作漫画は一定数のファンがいるため、ドラマ化した時に話題になりやすいです。視聴率はもちろん、近年テレビ局が重視するTVerの再生数にもつながります。また、企画を出した時点である程度”ゴール”が見えているので、ドラマ制作の企画会議でも通りやすいんです」と話す。