髪を切ったら周囲から「思わぬ言葉」が… 約4割の女性たちが経験
夫を亡くした女性が尼になるため断髪したことに由来すると考えられている。
ときには、思い切って髪型を変えてみたくなるもの。しかし、あまりに雰囲気が変わったためか、周囲から「思いもよらぬ言葉」をかけられた経験がある人もいるようだ。
■髪切っただけなのに「失恋した?」
Sirabee編集部が全国の10代〜60代の男女706名を対象に実施した調査では、全体で23.8%の人が「髪を切っただけなのに『失恋した?』と聞かれた経験がある」と回答した。
なお男女別に見ると、男性は9.1%、女性は39.1%で、声を掛けられるのは主に女性が多いことがわかる。
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■不快にさせたら悪いなと思って
編集部が話を聞いた30代の男性は、「以前は、バッサリと髪を切った女性に対して冗談めかして言うこともありましたが、今は不快にさせたら悪いなと思って言わなくなりました」と述べた。
髪の毛を伸ばしたり短くしたりを繰り返しているという30代の女性は、「最初のうちは言われたことがありますが、何度も短くしているうちに、周囲もそういうことではないと思うようになったのか、言われなくなりました」と振り返る。
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■未亡人の「出家」がその由来?
いったいなぜ「失恋をしたら髪を切る」というイメージが根付いているのだろうか。その昔、日本には夫に先立たれた身分の高い女性は出家するという習わしがあり、尼僧になる際に断髪を行っていた。
一説には、この「大切な人を亡くしたら断髪して尼になる」という流れが失恋したら髪の毛を切るというイメージへと繋がっていったのではないかと考えられている。
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■ファッションも生き方も多様な時代
調査結果によるとおよそ2割の人に髪を切って「失恋した?」と聞かれた経験があるようだが、実際に「失恋したから髪の毛を切った」という人はそう多くはいない印象も。
多様化が叫ばれる今の時代は、1つのイメージに当てはめて物事を考えることが以前に比べて難しくなってきているのではないだろうか。ファッションも生き方も考え方も個性が尊重されていく中で、「髪を切った=失恋した」という考え方はいつしか忘れ去られていくのかもしれない。
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文/Sirabee 編集部・蒼羽 結)
対象:全国10代~60代男女706名 (有効回答数)