その「ムラムラ」が命取り! 夏に多い性犯罪と最新の手口を調べてみた
レイ法律事務所・佐藤大和弁護士による法律コラムです。
はじめまして、弁護士の佐藤大和、31歳独身です。このたび、しらべぇでコラムを担当させていただくことになりました。よろしくお願いします!
さて、もうすぐ夏ですね。開放的な季節の到来です。僕も開放的になって、パーッと海にでも行って、結婚相手を・・・。失礼しました。
さて、この時期になると増えてくるのが女性の敵である性犯罪。実際に警視庁が発表している「刑法犯の罪種別認知件数(月別)」を調べてみると、年によって変化はありますが、季節が夏に近づくにつれ、性犯罪が増えてくる傾向があります。
「夏を全力で楽しみたい!!」けど「性犯罪の加害者にも、被害者にも、なりたくない!」。今回は、性犯罪の相談が多い弁護士として、性犯罪の傾向について調査してみました。
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■性犯罪の種類
一言に「性犯罪」と言っても、たくさんあります。まずは、痴漢や盗撮などの迷惑防止条例違反、下半身の露出などの公然わいせつ、そして強制わいせつ、強姦事件などです。
そして、記憶に新しいのが、ネットで騒がれた某大学の泥酔事件。女子学生ばかりが倒れてしまったという、なんとまぁ不可解な事件ですね。金田一少年もびっくりの事件ですね。さて、この事件の真相は不明ですが、もし仮に、男子学生が、女子学生の飲むドリンクに睡眠薬や強いアルコール等を入れたとします。それに乗じて、Hな行為をした場合、「準強制わいせつ罪」もしくは「準強姦罪」という立派な犯罪となっちゃいます。
昔、それで逮捕されちゃった某大学のサークルの事件がありましたね。
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■どの時間が多い?
夏に増えてくる「性犯罪」。一体、どの時間が多いのでしょうか。全国で一番性犯罪が多い大阪府の警察が発表している、女性が被害者となったわいせつ犯罪の発生状況(平成25年調べ)を調べてみると、
・強姦は夕方頃から朝にかけて多く発生しています。
・強制わいせつは、朝の7時の登校時間や、14時からの下校時間、夕方の帰宅時間から深夜にかけて多く発生しています。
こういった時間帯は、意識的に気を付けるほうが賢明かもしれません。
(大阪府警察発表の「女性を狙ったわいせつ犯罪事件発生状況(平成25年中)」より)
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■どの場所が多い?
では、事件発生場所は、どこが多いのでしょうか。こちらも大阪府警察が発表している女性が被害者となったわいせつ犯罪の発生状況(平成25年調べ)を調べてみると、
・強姦については、アパート・マンション等の共同住宅、店舗、(ホテル等)、一戸建住宅など、建物内での発生が多くの割合を占めております。
・強制わいせつについては、道路上での発生と共同住宅での発生が圧倒的に多いといえます。
(大阪府警察発表の「女性を狙ったわいせつ犯罪事件発生状況(平成25年中)」より)
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■最新の性犯罪の手口
性犯罪も時代とともにその手口も変わってきています。今回は、その一部を調査してみました。
【盗撮】
まずは、ここ数年で法律相談も多くなっているのが、「盗撮事件」。盗撮事件は夏になってくると増えてきています。
最近では、カメラの進化に伴い、カメラの小型化、ズーム機能が進んできました。また、シャッター音が鳴らないアプリや、悪用すれば、カーテン一枚程度なら透けて見える機能まであります。
男女兼用のトイレや着替えをする場所にはカメラが仕掛けてあることがあるため、なるべく利用しないようにしたり、カメラがあるか確認したりするなどしましょう。
【意識を失わせてHなことを・・】
これは、昔からある手口ですが、最近では、インターネットで、強いアルコールや睡眠薬が簡単に手に入るため、増えてきています。少し前にタクシーの運転手がお客に利尿剤入りのお菓子を食べさせたという事件もありましたね。
ターゲットにされるのは、お酒を断れない新入生や新社会人。強くお酒を勧めてくる場合には要注意です。
さて、みなさん、いかがでしたか?夏はどうしても開放的になりやすい季節。あなたの身を守るのは、あなた自身です!楽しい夏にするためにも、しっかりと対策をしておきましょう!
(文/レイ法律事務所・佐藤大和)