【海で泳ぐだけじゃない】のどかな絶景!八重山諸島・竹富島を全力で遊び尽くす方法
夏と言えば海。
ということで、夏休みに海水浴や南国リゾートへの旅行を計画している人は多いだろう。
青い海の広がる国内の定番スポットといえば、やはり沖縄だ。しかし沖縄には数多くの離島があり、現地の人からすれば「離島の海は、本島の海と比べ物にならないほどキレイ」という声も。
そんな離島の中でも、八重山諸島に属する「竹富島(たけとみじま)」は多くの観光客に選ばれる人気のスポットだ。しかし、何も知らずにこの島へ降り立っても、ただ海で泳いで終わり…なんていうことになりかねない。
本記事では竹富島の魅力をたっぷりご紹介しよう。
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■あっという間!石垣島から10分の近さ
八重山諸島とは、日本最南西端に位置する島々の総称。沖縄本島からは約400km離れている。自然豊かな10の島で成り立ち、それぞれ独自の特徴を持つ。
<八重山諸島10の島>
・石垣島
・竹富島
・小浜島
・黒島
・鳩間島
・波照間島 ※日本最南端
・パナリ島(新城島)
・西表島
・由布島
・与那国島 ※日本最西端
このうち、石垣島と与那国島は那覇から飛行機で、その他の島は石垣島から高速船で行くことができる。なお、与那国島は石垣島からも飛行機および高速船での渡航が可能だ。
竹富島は石垣島から最も近くにあり、なんと高速船に乗るとわずか10分で到着してしまう。そのため、石垣島を拠点として日帰りで遊びに行く観光客が少なくない。
竹富島内の移動手段は、大きく分けて4つ。徒歩、自転車、水牛車、バスだ。島は1周10km程度のため、1日と経たずに回り切ることができるだろう。
そのため、自転車(レンタサイクル)を借りる人が最も多い。なお、水牛車はあくまで集落内の案内に留まる。
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■古くからの歴史が生きづく
竹富島には、古くからの歴史をそのまま残すスポットが少なくない。ついビーチめぐりに終始しがちだが、せっかくならばその歴史を感じてみてはいかがだろうか。なかでも観光目的ではついスルーしがちなスポットを、いくつかご紹介しよう。
・蔵元跡
島の南西にあるカイジ浜には、自転車置場が設けられている。この自転車横にさりげなくあるのが、「蔵元跡」だ。これは八重山当地における初の役所跡であり、当時のまま石垣が残されている。
・新里村遺跡
観光客もほとんど通らない、「ゆがふ館」横にある旧道。その途中、左折した場所に「新里村遺跡」がある。周囲は柵が設けられており、中には入れない。ここは、竹富島における集落発祥の地とされており、その面影が遺跡として残されている。
・花城井戸(ハナクンガー)
新里村遺跡の入口付近にあるのが「花城井戸」。木に囲まれた道を奥へと入って行くと、石垣で作られた井戸の跡がある。
周囲を海に囲まれた竹富島にとって、水は貴重な存在だったことがわかる。
・美崎御嶽(みさきうたき)
竹富島には、祭祀などを目的とした御嶽(うたき)という施設が点在している。こちらの美崎御嶽は昔、竹富島の主要港として利用されていた場所。現在は、航海安全・海上平安を願う地として神が祀られている。
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■赤瓦屋根の集落
島の中心部にある集落は、そのほとんどの家が赤瓦屋根となっている。沖縄県外の人からすれば、これだけで珍しい眺めだろう。
なお、集落内に設けられた展望スポット「なごみの塔」へ行けば、真上からその姿を見ることが可能だ。
島唯一の郵便局だって、この通り。ちなみにこの郵便局、実は人気の写真スポットとなっているようだ。局内では、ここでしか購入できない切手シートなども販売されている。
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■2つの海岸を満喫しよう
竹富島には主な海岸が3つあるが、その中で遊泳可能なのは「コンドイビーチ」と「カイジ浜」の2つ。これらは、いずれも島の東側に位置している。もう1つの「アイヤル浜」も海辺まで行くことはできるが、泳ぐことはできない。
・コンドイビーチ
海水浴客は、そのほとんどがこの「コンドイビーチ」に集まる。シャワーやトイレ、パラソルの貸し出しなど設備も万全だ。遠浅なので、子どもや泳げない人でも楽しめる。
シュノーケリングを楽しむ人も多く、少し沖へ出れば魚もたくさん。透き通った海を見ながら浮かんでいるだけでも、癒やしの時間が味わえるだろう。
・カイジ浜
カイジ浜は別名「星砂浜」と呼ばれ、その名の通り「星砂」を探すことができる。遊泳可能だが、泳いでいる人は1人もいなかった。誰もが浜辺に腰を下ろし、砂を手にとって星砂を探している。
星砂は純粋な砂ではなく、海に存在する有孔虫の殻。これが、砂にいくつも混じっている。星砂を持ち帰ることは可能だが、見つからないからといって砂ごと持ち帰るのはNG。ちゃんとマナーは守ろう。
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■楽しみ方は自分次第!
島を散歩していると、ヤギが壊れた浴槽に隠れていた。あまりの暑さに、たまらなくなってしまったのだろうか。なんとものどかな風景である。
竹富島の歴史や文化に興味のある方は、竹富港から歩いて数分の場所にある「ゆがふ館」へ。入館無料で、島に関するさまざまな展示物や映像などが楽しめる。
休憩スペースもあるので、帰りのフェリーを待つ間に立ち寄ってみるのも良いだろう。ただしフェリーは18:00頃までしか運行していないので、くれぐれも遅れないように。
(文/しらべぇ編集部・三河賢文)