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「ドンファン妻のイケメン弁護士」、文春砲に徹底反論 事実誤認と「見事なほどの悪意」

佐藤大和弁護士は「紀州のドンファン」野崎幸助氏の妻の代理人を務めている。

社会

佐藤大和弁護士

ニュースサイトしらべぇ創刊当初から5年にわたって法律コメントを連載・監修しているレイ法律事務所・代表弁護士の佐藤大和氏が、今週、『週刊文春』など複数の週刊誌に取り上げられた。

佐藤弁護士が、急性覚醒剤中毒で変死した紀州のドンファンこと故・野崎幸助氏の妻の代理人を務めているためだ。

文春などの記事には多くの事実誤認や悪意ある編集が見られると佐藤弁護士は語る。そこで、しらべぇ編集部に届いたその反論を全文掲載する。

 

「ドンファン妻を操るイケメン弁護士」

レイ法律事務所・代表弁護士の佐藤大和です。先日、『週刊文春』をはじめ、いろいろな雑誌やネット記事に自分のことが掲載されてしまった。

週刊文春の見出しは「ドンファン妻を操るイケメン弁護士」「ずるい弁護士」「妻ぞっこんバイキング出演弁護士」などで、電車の中吊りにもなっていた。いつも通っている電車内で、自分について書かれた中吊りを見る日がくるとは(苦笑)。

さて、今回、週刊誌に書かれていくつか気づいたことがある。それを公開しながら、週刊誌の悪意のある編集や内容に反論したい。

 

■掲載されるまでの経緯

まず、先週の月曜日、いきなり週刊文春の編集部の記者から私宛に「野崎幸助氏の死に関する取材を進めております。その過程におきまして、佐藤様に事実関係の確認をさせていただきたい事項が生じました」と連絡があった。

ちなみに自分はこの記者とは面会したことはない。どこかでメールアドレスを取得したのであろう。「佐藤大和に対する取材ではない」と思ったのだが、いざ質問を見ると、「取材のお願い」とあり、全部で6つの質問があった。

そして、その質問内容を見てびっくり。主に自分に対する悪意のある質問ばかりであった。「なるほど、これが文春砲か」と思った。

「取材のお願い」とあるが、これに回答しなければ、きっと「期限まで回答がなかった」と記載され、あることないことが書かれると思い、丁寧に回答することにした。丁寧に回答している中、一つだけ気になった質問があった。

 

■「利益相反行為」は成立しない

佐藤大和弁護士

それは、「小誌は『利益相反行為にあたり、懲戒事由になりうる』という法律家の意見を得ています。それについて、ご見解をお聞かせください」という質問である。

この点について、自分は逆に「おそらく弁護士の先生のご意見かと思われますが、どのような点が利益相反になるのか、なぜ懲戒事由になるのか」教えてほしいと質問してみた。

すると、「佐藤先生はツイッター等でも法律家からの意見について言及されていましたが、今回、私どもが様々な方に意見をうかがう中で、下記のような見解もありました。弁護士法26条に関し、佐藤先生のご見解をお聞かせいただければと思います」とこちらの質問に全く回答せず、違う質問が返ってきた。

おそらく「利益相反行為は該当しない」と思ったのだろう。そこで、私を何かしらの弁護士法等違反にしたいから、何か理屈を探してきたのだと推測される。

現に私の知人の弁護士らから、「週刊文春が『佐藤先生の行為は、何か弁護士法違反にならないか』を確認していた」と連絡があった。つまり、最初から私の批判を大前提に他の弁護士に質問をしているのである。これには驚いた。

つまり、偏見が入った上での取材あり、そこに「報道の正義」はなく、いかに人に面白くおかしく伝わるかしか考えていない。なるほど、週刊誌全体の発行部数が下がっているのもよくわかる。

 

■「法律家」の見解は真実か?

私は記者に対して、上記の弁護士法26条について「どのように考えても弁護士法違反に該当しない」と伝えた。

さらに「上記の私の各質問に対する『法律家』の先生のご意見と御社側に対する質問の正式な回答を教えて頂ければと思っております。そして、私を弁護士法違反とした『法律家』の先生は『弁護士』なのでしょうか?」と質問してみた。

明らかに弁護士法違反にならないのに、弁護士法違反との見解を述べた法律家が本当に弁護士なのか気になったのだ。そうしたところ、週刊文春の記者の見解だけが記載された回答が返ってきた。

法律家でも何でもない「記者の見解」のみが返ってきたのである。

私はさらに「両論併記の観点から、こういった他の先生のご見解もご掲載されるのでしょうか? それとも最初から批判ありきで、そういったご見解はご掲載されないのでしょうか? ご掲載しない場合、どのような理由でご掲載しないのでしょうか?」など7つの質問をぶつけてみた。

この質問には一切回答がなく、木曜日に『週刊文春』に掲載されてしまった(苦笑)。そして、記事では私が質問した「弁護士かどうか」は「弁護士法違反に詳しい司法関係者」とよくわからない記載にぼかされてしまった。

 

■悪意のある編集と間違った内容

今回、記事には自分の経緯や『ずるい暗記術』『ずるい勉強法』(共にダイヤモンド社)からたくさん引用され、構成されている。お見事なほど悪意のある編集である。

きっと今まで多くの方々が週刊誌に書かれてきたと思うが、ほとんどの方が、このように最初から悪く書くことを前提に、悪意のある編集をされていたのである。

たとえば、「弁護士になってからのシンプルな欲求は『もっと有名になりたい』」とあるが、本書には「私が弁護士になりたいと思ったのは『困っている人を助けたい』と思ったからでした。(中略)常に自分の欲求と向き合い、夢をかなえてきたのです。」と書いている(『ずるい勉強法』201頁)。見事に前後の文脈をすっ飛ばした引用である(苦笑)。

また弁護士法違反のところも、記事では「『弁護士は、受任している事件に関し、相手方から利益を受けてはならない』とする『汚職行為の禁止』になる可能性がある」して、「フジテレビが当然『相手方』であり、利益はコメンテーターの地位」と書いてある。開いた口が塞がらない。

これは先ほどの法律家かどうかもわからない「弁護士法に詳しい司法関係者」の見解であるが、弁護士法をちょっと調べれば「フジテレビが『相手方』にならない」こと、「もう約2年も出演していた番組のコメンテーターの地位が『利益』に該当しない」ことは明らかだ。

これはおそらく法科大学院生でもわかるレベルのこと。その他にも「妻ぞっこんバイキング出演弁護士」とあるが、これは強い信頼関係があることであり、わざわざ「ぞっこん」という悪意のある表現にしている。

つまり、このように悪意のある編集とよくわからない見解によって、読者をミスリードするのが週刊誌の記事なのだろう。

 

■週刊誌に掲載されてわかったこと

今回、自分が週刊誌に掲載されてわかったことは、以下の5点だ。

①週刊誌は一方的な記事となり「反論の機会」が全くないこと

 

②形式的な取材はあるが、自分たちの都合の良い回答しか使わないこと

 

③印象を悪くする悪意のある編集をすること

 

④両論併記が全くないこと

 

⑤確かに弁護士に対する萎縮効果が出ること

 

①については、『週刊文春』の顧問弁護士に対して、「反論の機会を頂きたい」とFAXをしたが、何ら回答がなかった(6月23日現在)。

私が週刊誌に掲載された際に、すぐにこの顧問弁護士に電話をしたところ、事務所にいるにもかかわらず、受付の女性をとおして「何か伝えたいことがあれば書面が欲しい」とだけ私に伝え、電話の対応すらして頂けなった。

そして、⑤については、現在、私は週刊誌に対して、出版物の差し止め、刑事告訴等をしているが、その裁判の際、各週刊誌の顧問弁護士に対して「今回の件に関連して、弊所の弁護士をターゲットにして記事を書かないでほしい。弁護士に萎縮効果が生まれる」と伝えているのである。

それにもかかわらず、今回のように記事にしてきた。つまり、これは、裁判を起こしてきた自分に対する脅し、圧力行為であろう。これが週刊誌のやり方なのか、『週刊文春』の顧問弁護士も黙認していたかもしれない、と私は非常に悲しくなった。

人の名誉やプライベートを守るために戦っていたら、その代理人の弁護士に対して、萎縮効果を狙って攻めてきたと思っている。

 

■じつは『週刊文春』は良心的?

佐藤大和弁護士

もっとも、今回、自分は週刊文春に書かれてしまったが、一つだけ言いたいのは、週刊文春は形式的とはいえ、ちゃんと取材をしてきたのである。しかし、他の週刊誌や記事は、自分に対して一切取材をしてこない。

驚くことに取材もせず記事を書いているのである。だからこそ、間違っている内容や嘘の内容があまりにも多い。もはや単なる作文レベルである。

ところで、今回、文春砲を受けて、週刊文春に掲載されたため、多くの方々からご連絡を頂いた。そして、その多くは好意的な感想だった。

むしろ「おめでとう!」「これで著名人だね」という感想もあった。なるほど、今回の文春砲において、「欲求は『有名になりたい』」(『ずるい勉強法』201頁)という引用をされたが、「文春はこのような形で私の欲求を満たしてくれたのか」と思うと逆に感謝をすべきかもしれない。

 

■名誉毀損等で差止めや損害賠償等をするべき

今回、記事に「東京地裁は申立てに理由がないとして、販売差し止めの仮処分を却下」とあるが、裁判所は「名誉権の侵害」自体は認めている。つまり、裁判所は名誉毀損であることは認めているのだ。

これも『週刊文春』の記事では触れておらず、「自分たちが名誉権を侵害していた事実」はあえて触れていない。驚くほど、ミスリードする内容であり、かつ自分たちには不利な情報は書かないのである。

今後、私は、野﨑さんの妻に対する名誉毀損等を理由に損害賠償をする予定であるが、週刊誌に掲載された人は、それが仮に違法行為であれば、販売差し止めの仮処分や損害賠償、刑事告訴等をどんどんするべきである。それが週刊誌の暴走を止めるだろう。

そしてそれがきっと記者や週刊誌の質をあげることに繋がる。現状、出版物の差止めが認められるハードルは低くなく、名誉毀損の損害賠償額は高くない。しかし、それでもそれが諦める理由にはならない。

悪意のある編集や間違った内容であれば、声を上げて、自分の名誉や信用、プライバシーを守り、自分や周りの人生や笑顔を守るために戦うべきなのである。

 

■今回の記事は「名誉毀損」にあたるか?

さて、今回のこの記事をきっかけにさらに私に対して週刊誌が狙ってくるのか、それとも何もしてこないのか、それは静観していきたい。週刊誌に良心があればそれは信じたい。

なお、私も名誉毀損的な記事があれば、今後も、法的な主張やこのような形で反論をしていきたい。

もっとも、今回の私に対する『週刊文春』の記事は「名誉毀損」にはならないだろう(苦笑)。なぜなら「イケメン弁護士」と私を褒めてくれているのもあるが、この程度であれば「我慢の範囲内」といえるからである。

う~ん、文春砲も弁護士である自分を相手にしているだけあって、ギリギリを攻めており、正直上手い!!

(※野崎氏の「﨑」は正式には旧字だが、機種依存文字のため新字で表記)

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(文/レイ法律事務所佐藤大和

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