「京アニ」実名報道 現地で取材中の記者に「なぜ必要か」を聞いた
7月に発生した、京アニでの火災。マスコミ各社は実名報道を求めているが、批判は強い。
■読者が求めていない情報を伝える意義
このうち、読者の「知る権利」に応えるのが主な理由だと述べる。だが上記にも書いた通り、ネット上では実名報道された記事を読むことに「必要ない」という声がみられる。
それでも実名報道が必要な理由について聞くと「取材してる側も手探りでやってて、迷いはある」としながらもこのように述べる。
「読者が知りたいことだけを知らせるのは違うと思う。知りたい情報だけを伝えようとすると、世の中芸能ニュースばかりになり、誰も政治・経済に目を向けない」
「悲惨なことは誰も好き好んで知りたいとは思わない。知る権利に応えるというのは、今起きていることがどうなってて、どのような影響があるのか。どんな人が被害を被っているのかを正確に伝えることだと思う」
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■遺族の意向は大事にしている
警察発表がない限りでは、各社が取材を積み重ねて犠牲者の実名にたどり着くことが考えられるが、「すでにわかっている」とした上で遺族の了承が無い限りは実名報道することができない、と遺族の意向は考慮していると話した。
「むやみにインターホンを鳴らさない、手紙を入れて反応を待つなど、取材は抑え気味にし遺族の意向を大事にしている」
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(文/しらべぇ編集部・Sirabee編集部)